出版社内容情報
少子化の崖が迫る2035年、あなたの大学観が覆される。名もなき大学に、いちばん丁寧な「学び」があった。諦めかけた若者たちが初めて学ぶ喜びを知り、消えゆく地方を支えている。15年・200校以上を歩いた記者が辿り着いた真実。
【目次】
内容説明
中小大学が消えたら日本は沈む。10年200校の取材。無名の大学が若者を救っていた。
目次
第1章 2035年の崖―少子化で限界を迎える大学
第2章 何が大学を追い詰めているのか
第3章 潰してはいけない大学
第4章 大学がつなぐ地域の未来
第5章 学力以外の力を重視 変わる入試
第6章 偏差値神話を超えて―社会がつくる「成長できる大学」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さとうしん
18
知名度が低く偏差値も高くなく、定員割れが続く小規模大学や女子大・短大が置かれた現状とその価値や独自の取り組みについて。18歳人口の減少が言われつつも、大学の増加と女子の大学進学率の上昇により、大学入学者は意外にも微増傾向が続いているという。国内留学や他大学との連携など、大学ごとの個別の取り組みの紹介が興味深い。人文系の分野を研究している私でも、金沢工業大学に入学して夢考房には出入りしてみたいと思った。2026/06/18
よっち
14
少子化の2035年の崖は目前に迫っている。私大の6割が定員割れ、地方小規模大学や女子大募集停止が相次ぐ現実を、200校以上を取材したデータと現場の声で描き出す1冊。ペナルティが大学を追い詰めて閉学が続出。ちぐはぐな大学政策に振り回され、大学が地方から若者が消えるのを防ぐ最後のダムの役割を果たし、偏差値や知名度では測れない教育の本質的な価値を紹介していましたが、大学で学ぶ喜びを取り戻し、地域を支える人材を育てても残酷な出口の現実もあって、日本社会が大学の人材育成を信用していないという指摘は重かったですね…。2026/07/09
O次郎
2
「Fラン」と馬鹿にされがちな地方私立大学の果たしている人材育成機能や地域に人材留を残す機能の重要性、各大学の工夫などがよく分かった。偏差値の高低に囚われず、とはいえ大学の存廃は社会の総合的な機能を考慮して決めるべきだと感じる。ところで後書きでは「偏差値に囚われないで大学を選ぶ重要性」を強調している。それ自体は全く異論はないのだが、それであれば朝日新聞社のグループ会社の週刊誌で、東大・京大・早慶の高校別合格者ランキングを辞めたらどうだろうか。あのランキングが学校歴信仰形成に与えた影響は莫大だと思うのだが…2026/06/16
azu3
0
金沢工業大学、いいね。2026/07/09
おかえ
0
Fラン大学はさっさと潰れろと思ってたけど、無名の大学でも教育力を発揮しているところはある。潰せばいいという話ではなく、産業構造の最適化や地方創生等の話にも絡む、複雑な問題なんだなと思うに至った。そもそも俺はエリート主義なんだから、高等教育が行き渡るのはいいことのはずなんだよね。認識が改まった。2026/06/24
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