出版社内容情報
個人消費は停滞しているのに物価上昇の勢いが止まらない。一方で実質賃金は下がり金利は上がっている。この“新しいインフレ”は、なぜ日本だけで起きているのか。今後デフレに逆戻りするのか。人気エコノミストが分析する。
内容説明
経済停滞さらなる長期化のシグナルか?“失われた40年”の始まりか?モノやサービスの価格が急ピッチで上がっているのに、実質賃金は下がり続け、消費は低迷している。このような状況でありながら日銀は政策金利を引き上げた。物価、賃金、金利の関係が複雑に絡み合う“新型インフレ”にどう立ち向かえばよいのか。不況期の経験―デフレのトラウマに苦しみ、回復が立ち遅れる日本経済の処方箋を示す。
目次
序章 賃上げで生活は豊かになったか?
第1章 影響を与え合う「賃金と物価」
第2章 デフレのトラウマ―日本を蝕む「不況体験」
第3章 新型インフレの正体
第4章 アベノミクス後―日銀動向、金利政策、家計資産の実態
第5章 日本経済の現状と課題
第6章 処方箋は「支出支援」
著者等紹介
永濱利廣[ナガハマトシヒロ]
第一生命経済研究所首席エコノミスト。早稲田大学理工学部工業経営学科卒、東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。1995年第一生命保険入社。98年より日本経済研究センター出向。2000年より第一生命経済研究所経済調査部、16年4月より現職。国際公認投資アナリスト(CIIA)、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)。景気循環学会常務理事、衆議院調査局内閣調査室客員調査員、跡見学園女子大学非常勤講師などを務める。景気循環学会中原奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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