出版社内容情報
「裏金」がばらまかれ、言論を封殺し、縁故主義による仲間内資本主義(クローニーキャピタリズム)がはびこる日本社会。民主主義を破壊し、国際競争力を低下させ、経済の衰退を招いた「2015年体制」とは。負のらせん状階段を下り続ける、この国の悪弊を断つ。
内容説明
世襲支配、円安バブル、脱税と隠蔽…日本を蝕む「2015年体制」の正体に迫る。長年にわたって「裏金」をばらまき、都合の悪い言論を封殺し、縁故主義による仲間内資本主義がはびこる日本社会。民主主義を破壊し、国際競争力を低下させた背景には何があるのか。さらに、情報通信やエネルギー転換など、先端産業分野から取り残され、どんどん貧しくなっていく日本経済の構造的問題、そして迫りくる“カタストロフ”とは。負のらせん状階段を下り続け、腐敗しきったこの国の悪弊を断つ。
目次
第1章 「2015年体制」というディストピア(日本政治の腐った根っこ;「2015年体制」とは何か;世襲という病)
第2章 自浄能力なき隠蔽国家―腐敗が止まらない仕組み(検察の権力チェック機能も自民党の自浄能力も期待できない;国会審議で明らかになったことは何か;自民党内のアリバイ的処分と法改正;政治資金規正法改正の自民党案の欺瞞性)
第3章 裏金国家―国が腐るとはどういうことか(「惨事」便乗型資本主義;「国家的」な裏金作り;円安インフレと防衛費防諜の悪循環;投機マネーに狙われる国;ずるずるとした滅び)
第4章 裏金国家の経済政策―仲間内資本主義日本(プーチン型権力を目指す;リフレ派とMMTが日本経済を滅ぼす;政府の産業政策が衰退を加速させる)
第5章 ディストピアから脱する道―裏金を提供する者のためでなく困っている者のための政治へ(政権交代が必須;円安インフレと格差拡大を防ぐ;防衛費膨脹を止めてイノベーティブ福祉国家へ;地方衰退を食い止める;いかにして少子化を食い止めるか)
著者等紹介
金子勝[カネコマサル]
1952年東京都生まれ。経済学者。慶應義塾大学名誉教授、淑徳大学大学院客員教授。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京大学社会科学研究所助手、法政大学経済学部教授、慶應義塾大学経済学部教授などを経て、立教大学経済学研究科特任教授を歴任。専門は財政学、地方財政論、制度経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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