朝日新書<br> オホーツク核要塞―歴史と衛星画像で読み解くロシアの極東軍事戦略

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朝日新書
オホーツク核要塞―歴史と衛星画像で読み解くロシアの極東軍事戦略

  • 小泉 悠【著】
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  • 朝日新聞出版(2024/02発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 384p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022952530
  • NDC分類 392.38
  • Cコード C0231

出版社内容情報

日本の北方に、ロシアの「核要塞」が広がっている――。人知れず極東で進められているロシアの核戦略を、超人気軍事研究家がロシア軍内部資料と衛星画像インテリジェンスから明らかにする。さらにウクライナ戦争と極東ロシア軍との関わり、日本のあるべき対ロ安全保障政策についても解説。<目次>はじめに 地政学の時代におけるオホーツク海  要塞の城壁にて?P-3Cのいる空/逆さ地図の今昔/「聖域」としてのオホーツク海/地政学の逆襲/本書の構成とアプローチ/本書を読む上での基礎知識/「普通の潜水艦」と原子力潜水艦─SSBN、SSGN、SSN/核戦力の背骨としてのSSBN/ロシア軍の構成と兵力第1章 オホーツク海はいかにして核の聖域となったか  スターリン兵学をめぐって─日ソ陸上国境の消滅/終わり、そして続き/消耗戦略論と破壊戦略論/「軍事革命」とフルシチョフ政権期の核戦略論/冷戦下のソ連海軍─進まない海軍力の強化/SSBNの登場/米本土を狙え/667A型の配備と飛躍的に伸びる核攻撃能力/宿敵・SOSUS/新冷戦の悪夢─ゲーム・チェンジャーとしての667B型/氷の鎧の悪夢/RYaN作戦/デッド・ハンド/絶頂期に達するSSBN艦隊─冷戦期最後のSSBN:667BDR型/怪物の咆哮/二つの聖域/水中のスパイたち/地理と音から見る聖域─聖域の広さと深さ/気象の重要性/潜水艦長たちの苦闘/SOSUS対「ツェントル19」第2章 要塞の城壁  要塞の外堀─引き籠もり戦略/オケアン70演習/1974年という画期/日本メディアを賑わすソ連艦/海峡をこじ開ける/広がるソ連海軍の活動範囲─「オキナーワ、ナガサーキ!」 /第17作戦戦隊/パンツを何枚持って行くか/ソ連海軍のインド洋展開をめぐる謎/内堀としての千島列島─内堀の三つの機能/手薄だった内堀/北方領土へのソ連軍再配備/シムシル島:カルデラに建設された秘密潜水艦基地/静かなる「キロ」/要塞の眼・耳・神経─極東におけるレーダー覆域/ソ連版SOSUS/超長波通信システム/米海軍の目に映った要塞─ミラー・イメージ/要塞なんてあるのか?/要塞論争の決着/変化する日米の防衛戦略/A2/ADか能動防御か 第3章 崩壊の瀬戸際で  夢の終わり─放棄される日本海の聖域/「金も、名誉も、将来もない」街/崩れゆく城壁/原潜解体という難問/艦隊を支えるパトロンたち/困った時の神頼み/冷戦後のロシアと核抑止─核兵器依存の強まり/ドゥーギンの「縮小版超大国」論/ココーシンの聖域整理構想/核戦力をめぐる軍内部の暗闘/存亡の危機に立つオホーツク海の聖域?セルゲーエフ=クワシニン論争の終わり/聖域を救った(?)プーチン/核軍縮で高まるSSBNの役割/難航、955型/老いゆく原潜艦隊第4章 要塞の眺望  復活─再び、海へ/大演習から読むロシアの極東戦争シナリオ/英雄たちの到来/太平洋艦隊SSBN部隊の将来像/掘り直される外堀/内堀をめぐる動き/カムチャッカに秘密工作潜水艦部隊が?/衛星画像で読み解くロシア原潜艦隊─ロシア原潜の根城を宇宙から覗く/「物騒な潜水艦基地」/核の弾薬

内容説明

どうなる北方領土―?わが国の隣人が密やかに進める“核の聖域”の知られざる脅威に迫る!終わりの見えないウクライナ戦争。プーチンは「大国」への野望を捨てず、ロシアはオホーツク海でも軍備増強を図っている。極東の冷戦史を辿り、入手困難な資料と衛生画像を用いてこの海域をめぐる現況を緻密に分析し、日露関係の未来をあざやかに示す!

目次

はじめに―地政学の時代におけるオホーツク海
第1章 オホーツク海はいかにして核の聖域となったか(スターリン兵学をめぐって―日ソ陸上国境の消滅;終わり、そして続き ほか)
第2章 要塞の城壁(要塞の外堀―引き篭もり戦略;オケアン70演習 ほか)
第3章 崩壊の瀬戸際で(夢の終わり―放棄される日本海の聖域;「金も、名誉も、将来もない」街 ほか)
第4章 要塞の眺望(復活―再び、海へ;大演習から読むロシアの極東戦争シナリオ ほか)
第5章 聖域と日本の安全保障(核戦略理論から見た現在のオホーツク要塞―「抑止の信憑性」をめぐる問題;三つのシナリオ ほか)
おわりに―縮小版過去を生きるロシア

著者等紹介

小泉悠[コイズミユウ]
1982年千葉県生まれ。早稲田大学社会科学部、同大学院政治学研究科修了。政治学修士。民間企業勤務、外務省専門分析員、ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所(IMEMO RAN)客員研究員、公益財団法人未来工学研究所特別研究員を経て、東京大学先端科学技術研究センター(グローバルセキュリティ・宗教分野)准教授。専門はロシアの軍事・安全保障(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

21
24年。藤井太洋『ワン・モア・ヌーク』の後にこれを読むのもどうかと思うのだが現実は無視できまい。第3章までは極東の冷戦史。かなり専門的。特に核や潜水艦については資料の制約が大きい中、時に西側の資料も使いながら要塞の実態に迫る。 白眉は第4章。衛星画像を駆使して潜水艦運用の状況を「偵察」した労作。数々の執筆やメディアへの出演をこなしながら、これだけの分析をなしたことには驚く。そしてこれらを踏まえて第5章では日本はどうあるべきかを考える。個人的には「あとがき あるいは書くという行為について」に親近感がわく。2024/03/12

羊山羊

20
とても面白くて興味深い内容で一気読み!ロシア極東の冷 戦史としながらも、筆者が得意とするオシント、ジオロケーション分析による諜報活動の一端を垣間見ることができる1冊として面白かった。何より、冷戦期では特に忘れられがちな、ロシアの極東部、しかも防衛サイドのお話に焦点を当てているという点でとてもドマイナーなテーマである。しかし、今日に至るまで、ロシアは極東の「核要塞」を手放していない。 そこに、ロシアの太平洋への警戒心の表れを知ることができる。→2024/04/13

tsune105

10
国際政治チャンネルの発売記念号を見て購入。日本海に展開するロシア海軍・核兵器の歴史と現在を解説した意欲的な作品。 冷戦から現代にいたる潜水艦・核兵器・対潜兵器を深く広く説明しており、読者を選ぶ内容だった。 (オタクと謙遜されているが)公開文書や衛星画像解析を駆使した著者の”特殊”能力が発揮され、対ロシア防衛を通じ中国・北朝鮮からの防衛への新しい視点を得ることができた。 原子力潜水艦沼への入り口、ここにあり。2024/02/28

K.C.

7
ご存知 #タリン旧市街OL こと #小泉悠 先生の最新作。あとがきにもあるとおりかなりマニアックであることは事実だが、歴史という時間軸を与えることで、より立体的に流れが理解できた。「想像し得ないものは決して確知しない」という心理学の法則を地でいく戦術があったことは驚いた。2024/03/29

てら

7
知らないことだらけの「ソ連→ロシアの核戦略」を紐解く1冊。「核要塞」とは戦略原潜が安全に遊弋できるエリアを「内堀と外堀」で囲んだ海域を指し、現在ロシアが保持している「核要塞」はバレンツ海とオホーツク海に存在する。というような基本的な大前提から、2024年以降の日本はどうするのが最善かといった具体的な話まで見事にリンクして語られる。相変わらずプロパガンダや偏見や党派性と無縁のフラットな分析と解説、さすがとしか言えない。2024/03/14

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