出版社内容情報
お市の方は織田家でどのような政治的立場に置かれていたか? 浅井長政との結婚、柴田勝家との再婚の歴史的・政治的な意味とは? さらに3人の娘の動向は歴史にどう影響したのか? 史料が極めて少なく評伝も皆無に近いお市の方の生涯を、最新史料で読み解く。
内容説明
「こころは男子に劣るべからず」戦国で最も著名な女性がのこしたこの言葉にはどんな意味が込められていたか。圧巻の独自研究!お市の方の動向を伝える史料は極めて少ないが、なぜ本書で本格的に取り上げるのか。それはお市の方の織田家における政治的地位に注目したいからである。さらに三人の娘(茶々・初・江)の生涯にどのように影響を及ぼしたのか、考えていくことにしたい。
目次
第1章 お市の方の織田家での立場(「お市の方」の呼び名;本名は「いち」;「いち」は「市」であったか;お市の方の姉妹たち;確実に確認できる信秀の娘たち;生年は何年か;姉妹のなかでの長幼関係;母はどのような存在か;信長の養女となったか)
第2章 浅井長政との結婚(結婚に関する唯一の史料;結婚の経緯;浅井長政の前半生;長政は戦国大名か、国衆か;長政と織田信長との関係;三人の娘を生む;小豆袋の話の真実;小谷城からの退去)
第3章 柴田勝家との結婚(織田家での庇護者;柴田勝家と結婚する;なぜ勝家を結婚したのか;信長百日忌主催の意味;お市の方の覚悟;三人の娘を秀吉に引き渡す;お市の方の最期;「天下一の美人」は本当か)
第4章 三人の娘の結婚(秀吉の庇護をうける;秀吉から茶々に結婚の申し入れ;江と佐治信吉の結婚は事実か;初と京極高次の結婚;江と羽柴秀勝の結婚;茶々は秀吉の別妻になる;江と徳川秀忠の結婚)
史料集
著者等紹介
黒田基樹[クロダモトキ]
1965年東京生まれ。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。博士(日本史学)。専門は日本中世史。駿河台大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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