出版社内容情報
現実と乖離した「夢追い型」が多い日本の高等教育機関(大学、短大、専門学校)は、教育困難校から進学する生徒が多く、深刻な格差拡大装置となりつつある。また、無償化は学費のみで、多額の施設費や実習費を納めるために奨学金制度を利用して卒業後も返済に苦しんでるケースも少なくない。進学したがゆえに、貧困のループから抜け出せないという、逆効果が生じているのだ。気鋭の教育ジャーナリストが現場からリポートする
内容説明
分極化する進学と就職―戸惑う高校生と支援する人々の姿を描く。新卒主義でやり直しがきかない日本社会。早い段階で階層が固定化し、高校卒業時の選択がその後の命運を握ってしまう。大学、専門学校の知られざる実態から理不尽なルールが横行する高校生の就活事情まで、さまざまな進路問題を指摘し、教育と労働のあり方を問う!
目次
第1章 進学した高校で人生が決まる
第2章 なぜ学力が低迷したのか
第3章 就職の問題点
第4章 高卒就職生を受け入れる企業の立場から
第5章 専門学校進学の問題点
第6章 「玉石混淆」の専門学校―職員の立場から
第7章 大学進学の問題点
第8章 「教育困難大学」の実相―長く教えて思うこと
第9章 進路格差を解消するには
著者等紹介
朝比奈なを[アサヒナナオ]
東京都出身。筑波大学大学院教育研究科修了。公立高校の地歴・公民科教諭として約20年間勤務し、教科指導、進路指導、高大接続を研究テーマとする。早期退職後、大学非常勤講師、公立教育センターでの教育相談、高校生・保護者対象の講演等幅広い教育活動に従事。『内外教育』(時事通信社)、『月刊高校教育』(学事出版)他で連載を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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