出版社内容情報
哲学者のウィトゲンシュタインは「すべての哲学は『言語批判』である」 と語った。本書では、日常で使われる言葉の面白さそして危うさを、多様な観点から辿っていく。サントリー学芸賞受賞の気鋭の哲学者が説く、言葉を誠実につむぐことの意味とは。
内容説明
言葉を大切にするって何をすること?「発言を撤回する」「不快な思いをさせて」―サントリー学芸賞受賞の哲学者が“まん延”するお約束表現に警鐘を鳴らす。
目次
第1章 言葉とともにある生活(「丸い」、「四角い」。では「三角い」は?;きれいごとを突き放す若者言葉「ガチャ」 ほか)
第2章 規格化とお約束に抗して(「だから」ではなく「それゆえ」が適切?―「作法」に頼ることの弊害;「まん延」という表記がなぜ蔓延するのか―常用漢字表をめぐる問題 ほか)
第3章 新しい言葉の奔流のなかで(「○○感」という言葉がぼやかすもの;「抜け感」「温度感」「規模感」―「○○感」の独特の面白さと危うさ ほか)
第4章 変わる意味、崩れる言葉(「母」にまつわる言葉の用法―性差や性認識にかかわる言葉をめぐって1;「ご主人」「女々しい」「彼ら」―性差や性認識にかかわる言葉をめぐって2 ほか)
著者等紹介
古田徹也[フルタテツヤ]
1979年、熊本県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。東京大学文学部卒業、同大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。新潟大学教育学部准教授、専修大学文学部准教授を経て、現職。専攻は、哲学・倫理学。著書『言葉の魂の哲学』(講談社)で第41回サントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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trazom
はっせー
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