朝日新書<br> 防衛省の研究―歴代幹部でたどる戦後日本の国防史

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朝日新書
防衛省の研究―歴代幹部でたどる戦後日本の国防史

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  • サイズ 新書判/ページ数 244p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022951526
  • NDC分類 392.1
  • Cコード C0236

出版社内容情報

2007年に念願の「省」に格上げを果たした防衛省。15年には集団的自衛権の行使を可能とすることなどが盛り込まれた「安全保障関連法」が成立し、ますます存在感を増している。歴代防衛官僚や幹部自衛官から、その組織の実像に迫る。

内容説明

戦前日本軍に続く実力組織となった「防衛省・自衛隊」。朝鮮戦争、東西冷戦、湾岸戦争を経て変わっていく組織。平成以降、多発する災害任務によって高まる信頼感。「軍隊からの安全」か、それとも「軍隊による安全」か。安全保障環境が激変するいま、求められる「適度なバランス」とは。「自衛隊の父」ともされる増原恵吉から、安倍政権下での統合幕僚長・河野克俊まで、歴代幹部のライフストーリーを基に、戦後日本の安全保障の変遷をたどる。

目次

第1部 朝鮮戦争と内務軍閥の覇権(知られざる自衛隊の父―「昭和の大村益次郎」増原恵吉;自衛隊精神の核心は何ぞや―初代統幕議長・林敬三の慧眼;ジェントルマンたれ―防衛大学校と槇智雄の「マキイズム」 ほか)
第2部 東西冷戦と防衛思想の創生(自衛隊は徹底的に管理せよ―傲岸不遜の「天皇」海原治;防衛力整備に主体性を―理論家・久保卓也と「防衛計画の大綱」;生え抜きは文学者?―「眠狂四郎」夏目晴雄と「プリンス」西廣整輝 ほか)
第3部 内憂外患と動く自衛隊(〓された防衛省の門出―守屋武昌の栄光と転落;歴史観を書いて何が悪い―「お調子者」田母神俊雄;オペレーションの時代へ―安倍政権と伴走した「史上最長の統幕長」河野克俊)

著者等紹介

辻田真佐憲[ツジタマサノリ]
1984年、大阪府生まれ。評論家・近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院文学研究科中退。政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論、レビュー、インタビューなどを幅広く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ころこ

38
『文部省の研究』では、森有礼をはじめ、岡田良平、戦後の天野貞祐、荒木万寿夫など、毀誉褒貶はあるものの固有名の存在が文部行政の格闘に説得力を与えていました。他方で戦後の安全保障は、戦前の反省からか抑制的な組織運営のため、固有名が語られない。軍事組織は無名の集団として現前すると、不気味な暴力性を帯びることで余計に警戒心を引き起こす。国民から軍事組織を引き離すことでは、シビリアン・コントロールが機能しているとはいえないでしょう。著者は社会の分断のひとつにこのシビリアン・コントロールの機能不全をみて、論をたてるア2021/12/11

サケ太

18
非常に面白い。戦後日本の安全保障を語る上で重要な警察予備隊、そして自衛隊を各人物らの列伝形式で語る。国防のために懸命に業務をこなしてきた男たち。警察予備隊設立に関わった加藤陽三の断り文句「断然行きません」に笑ってしまった。多くのエピソードに彩られ、現代まで語られる。「軍隊による安全」、「軍隊からの安全」。二つのバランスを保ちつことは出来るのか。周辺国のパワーバランスの変化は安全保障にどのような変化を及ぼすか、日本は、自衛隊は、国民に変化があるのか。注視せねばならないと感じた。2022/03/04

無重力蜜柑

10
「制服組」と「背広組」の双方を含む防衛省高官の列伝という形式を取った自衛隊史。一般人にも読みやすいようにと歴史読み物的な形式したらしい。それ自体価値のある試みだと思うし、純粋に類書も多くはないのでありがたい。自分はミリタリーには興味があるが自衛隊の組織、歴史、法律的な部分にはとんと無知で、かなり楽しい読書だった。「警察予備隊」という名前から始まった自衛隊が、その出自ゆえに初期の高官は(幕僚まで含めて)旧内務官僚が多かったというのは驚いた。そんなんでよく回ったな……。2022/05/14

Myrmidon

4
かっちりした研究書ではなく、筆者自ら「過剰な細密化と粗雑な物語化の中間」と語る通り、歴代幹部列伝といった読み物風。歴代幹部の個性もそれなりに面白いが、それ以上に旧内務省系と旧軍系の主導権争いや、防衛大と幹部学校の雰囲気の違い(幹部学校の方はやや憶測混じりだが)などが興味深かった。2022/01/14

Kelevra Slevin

3
「シラス」で呉座氏との対談を見て著者のことを知り本を手に取った。警察予備隊発足から平成後期に至るまでの自衛隊の歴代幹部のことを具体的なエピソードを交えながら紹介。正直、ほぼ知らない人しか出てこないのたが、キャラの濃い人間ばかりなので非常に楽しんで読めた。戦前と比較して戦後の軍隊の幹部に焦点が当たることはあまりないので、この著書を嚆矢に今後多くの自衛隊幹部に関する内容が出版されることを期待したい。2022/01/31

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