朝日新書<br> 閉ざされた扉をこじ開ける―排除と貧困に抗うソーシャルアクション

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朝日新書
閉ざされた扉をこじ開ける―排除と貧困に抗うソーシャルアクション

  • 稲葉 剛【著】
  • 価格 ¥869(本体¥790)
  • 朝日新聞出版(2020/03発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 218p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022950598
  • NDC分類 361.3
  • Cコード C0236

出版社内容情報

住宅確保は自己責任とされ政策として意識されたことのない日本。住まいの貧困に取り組む著者は、住宅確保ができずに路上生活から死に至る例を数限りなく見てきた。支援・相談の現場歴二十余年の経験から、「2020以後」の日本社会に警鐘を鳴らす。

内容説明

「大人の貧困は自己責任」という不寛容が日本社会を覆っている。日々の寝泊まりにも困り、生活に困窮している人々が自ら声をあげにくい風潮はますます強まっている。住居を喪失した人が失うのは、生活の基盤となる住まいだけではない。その果てにあるのは、生存そのものが脅かされる恐怖だ。20年以上、現場を見て歩いてきた社会活動家が「社会的に排除された側」からこの国を見つめ直す。

目次

第1章 2020年東京五輪の陰で排除される人々(都市空間からの排除;池袋西口公園から消えた路上生活者 ほか)
第2章 世代を越えて拡大する住まいの貧困(今晩から野宿になるとブログで報告した若者;「ネットカフェ難民」調査が明らかにした実態 ほか)
第3章 最後のセーフティネットをめぐる攻防(「私は人間だ、犬ではない」;就労可能か不可能かという「線引き」 ほか)
第4章 見えなくさせられた人たちとつながる(『路上脱出ガイド』を作成、無償配布;『路上脱出・生活SOSガイド』への名称変更 ほか)

著者等紹介

稲葉剛[イナバツヨシ]
一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事、認定NPO法人ビッグイシュー基金共同代表、立教大学客員教授、住まいの貧困に取り組むネットワーク世話人、生活保護問題対策全国会議幹事。1969年、広島市生まれ。東京大学教養学部卒業(専門は東南アジアの地域研究)。在学中から平和運動、外国人労働者支援活動に関わり、94年より東京・新宿を中心に路上生活者支援活動に取り組む。2001年、湯浅誠氏と自立生活サポートセンター・もやい設立(14年まで理事長)。09年、住まいの貧困に取り組むネットワーク設立、住宅政策の転換を求める活動を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ゆう。

25
社会的に排除され、生存権そのものを脅かされている人たちがいる。生活保護からの排除、住む権利も認められない日本の姿。この本は、その実態を明らかにすると同時に、排除する側にいる者の責任を鋭く問うている。そして、それに抗するための方法について探求されている。とても、良書だと思う。2020/03/22

lily

9
湯浅誠とともに自立生活サポートセンター「もやい」を運営する著者による提言。ジェントリフィケーションによって排除されるホームレスの生活保護申請に立ち会い、寄り添い続けた著者の意識は圧倒的に当事者に近い。奇抜な発想や視点があるわけではないが、「変わるべきは社会環境」をモットーにTwitterなどで発信を続ける姿には頭が下がる。25年間で3000人のホームレスを生活保護につなげてきた実績は伊達じゃない。本来は著者のような民間ではなく行政が活躍すべきだと思うのだが…2021/08/18

niki

2
バランスが取れた内容、著者であると感じた。 草の根の活動をしながら政府や公的機関への提言も行う。貧困問題を解決するためには法律を変える必要があると感じさせられる理論的な内容であった。 貧困問題に関心があって本書を選んだが、貧困に関わるあらゆる社会問題(ギャンブル依存症、アルコール中毒、ホームレス、子ども・若者・シングル・高齢者の貧困、十代での妊娠、生活保護)についても当然触れており、自身の知識の確認にもなった。 将来に夢や目標を抱けない貧困層の若者が増えている。彼らへの支援を優先して欲しいと思ってしまう。2022/12/18

TOMTOM

2
社会的排除や貧困に対するアウトリーチの実践について知りたいと思い購入。2020東京五輪開催以後の東京周縁での社会的排除について、特に住宅問題についての情勢がわかりやすく記載してあり、まだまだ課題は多いとのこと。特に東京の区での対応・意識の違いにも述べられており、いろいろと考えさせられました。2020/05/10

Daimon

1
「日本では住宅の確保は自己責任だとする社会意識が根強いため、年金や医療、介護、保育、教育といった他の政策に比べて、住宅政策への関心が低く、選挙で住宅政策が争点になることはない。」(p.114)経験上引っ越しが多いので、家を探す初期費用が馬鹿にならないのは共感できる。家賃補助政策はいるなと。また、生活保護の受給の課題として、全体の0.5%しかない不正受給がやり玉に上げられて、受け取るべき水準の人の2~3割しか受給できていないという点は再度確認できてよかった。確か先進諸国でもこの水準はかなり低かったはず。2021/07/02

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