出版社内容情報
「いつかは死ぬ」じゃなくて「いつでも死ぬ」がいいわね──女優・樹木希林はなぜあれほど平気で旅立ったのか。生老病死すべてをいかにおもしろがるか。ここでしか語られない言葉に満ちたラスト・ロングインタビュー。最期を看取った娘・也哉子さんの談話も収録。
内容説明
「人生、上出来でございました」世を去る半年前、7時間に及ぶ最後のロングインタビューを全収録。この浮世をぞんざいに生き切る覚悟。あらゆる出会いや運命に感謝する心のもちよう。病や死すらおもしろがる透徹した視点。樹木希林さんの言葉一つひとつがお手本だ。そして娘・内田也哉子さんが初めて語る最期の日々、内田家の流儀、未来に受け継ぐ「母の教え」とは―。
目次
きょう一番話したかった話をするわね。
私は「闘病」というのをした記憶がないのね。
仕事は出演依頼が来た順番とギャラで選んでいるんだから。
メインになってない分だけ打たれ強いわね。
じゃあ、食いっぱぐれないように家賃収入で食えるようにしとこう。
ああ私って、口が悪くてケンカっ早いんだなと気づいたの。
別に脱がなくてもよかったのにさ、「私、脱ぐよ」って言ったの。
格好はバアさんなんだけど、気持ちは絶対に欲が深い。
美しくない人がどうして美しく写るんですか。
「遊びをせんとや生まれけむ」〔ほか〕
著者等紹介
樹木希林[キキキリン]
役者。1943年東京都生まれ。2018年9月15日に75歳で逝去。61年に文学座附属演劇研究所に入所、芸名「悠木千帆」とし、64年森繁久弥主演のテレビドラマ「七人の孫」、以後「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「夢千代日記」に出演。富士フイルム、味の素「ほんだし」などのテレビコマーシャルにも出演。77年に「樹木希林」と改名。2000年以後、映画出演が増える。「歩いても歩いても」「わが母の記」(日本アカデミー賞最優秀主演女優賞)など多数。08年紫綬褒章、14年旭日小綬章を受章。03年網膜剥離で左目の視力を失い、05年、乳がんにより右乳房の全摘手術、13年、全身がんであることを公表。長女に文筆家の内田也哉子、娘婿に俳優の本木雅弘、夫はロックンローラーの内田裕也(2019年3月17日に逝去)
石飛徳樹[イシトビノリキ]
朝日新聞編集委員。1960年、大阪市生まれ。神戸大学法学部卒。84年、朝日新聞社に入社。校閲部、前橋支局などを経て、文化くらし報道部で映画を担当している。著書・編著書のほか、「キネマ旬報」や「映画芸術」などの映画誌にも執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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