出版社内容情報
【文学/日本文学小説】歴史の陰に隠されていた剣士団のミイラが発見され、日本で展示されることに。しかし、事故により、《新宿》の「亀裂」に落下してしまう。《新宿》の妖気によって復活した剣士たちは次々と惨劇を起こす。十六夜京也は単身、戦いを挑む!
内容説明
かつて、伊達政宗の家臣だった剣士たちのミイラが発見され、日本で展示されることになった。しかし、空輸中の事故により、“新宿”の「亀裂」に落下してしまう。“新宿”の妖気によって復活した剣士たちは、かつて自分たちを葬った武道家たちの子孫を狙いはじめるのだった…。剣士たちと武道家たちの血で血を洗う戦闘。十六夜京也は愛刀『阿修羅』を手に、さやかを守るため戦いを挑む!
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県に生まれる。青山学院大学卒業。1982年「魔界都市“新宿”」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃお
10
十六夜京也が主人公の〈新宿〉ものは、他のシリーズ以上に爽やかさなどが前面に現れ全体的に明るい印象。本作もそういった部分が見られて青春ものとしても楽しんで読んでいたものの、もう少し屍剣士団の怨念と戦いの先に見える切なさを強く感じさせて欲しかったといった印象。賀空なんかは特に哀れ過ぎる扱いで、ラストもスッキリせず。たまにはこういうラストもいいかも知れないけれど、それでも十六夜京也の念法の力に希望が見えるようなラストが読みたかったかも。2015/11/05
史
3
業。2023/11/14
ゆう
0
京也物は爽やかさが持ち味なんだけど、ちょっとあっさりし過ぎな印象。2016/04/25
Yutaka Ootani
0
★★★魔界都市、十六夜念法、阿修羅。Dはどうも好みでなかったけど、八頭大と十六夜京也は今もヒーローです。特に十六夜京也モノはチャンピオンの漫画の印象も強く、新刊のたびに買ってしまう。そして次作に期待するという微妙な連鎖なのだが。しかし今回はなかなか面白い。近年のなかでは活劇シーンも多く、ヒロインの活躍もあり,当たりなのでは。そして御大がデビュー作で描いた新宿が,今なお多くの読者の支持を得る一方,当のヒーローが新宿を疎んじていて区外からやってくるマレビト設定なのが,なかなか皮肉。 2015/11/04