内容説明
高校生にして世界屈指のトレジャー・ハンターである八頭大のもとに、一人の男が訪ねてきた。どこか彫像を思わせる美形の男が持ちかけたのは、五千年前の伝説に登場する“ゼトラウスの左腕”を捜しだしてほしいというもの。心の警鐘を無視して調査を始める大だったが、やがて腕捜しは、地球の命運にも関わる大事件に発展する。果たして大はシリーズ最大のピンチを無事、乗り切れるのか!?
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県に生まれる。青山学院大学卒業。1982年「魔界都市“新宿”」でデビュー後、数多くの人気シリーズを精力的に執筆。SF・ホラー映画愛好家としても有名である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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海猫
84
このシリーズも長いこと続いているのに八頭大は高校生ヒーローのまんまだねえ。だからところどころの小ネタ、ギャグが親父くさいのはむしろ微笑ましい。行き当たりばったりなのに妙にまとまる展開が菊地秀行らしいというか。宇宙からやってくる剣豪というのもなかなか面白いアイデア。細かいことはあれどこのシリーズは主人公の活きのよい語りがあって、ばんばん行動が描かれればそれで良い気がする。ヒロイン太宰ゆきの出番より外谷さんいじりの方が多いのはどうかと思うが。また次回作楽しみにしてます。2015/02/26
おかむー
36
このシリーズも約30年、サザエさんパターンで時代が進もうが主人公・八頭大は変わらず高校生なのですなぁ。『可もなし不可もなし』。すっかりアニメ絵になってしまった表紙にハンパない違和感を感じつつ、物語的にはテンポよく最近の菊池作品にしては比較的わかりやすくまとまった方かな。菊池作品としてはかなり久々に現代を舞台にした今作で強く感じたのは、現代のギミックを取り入れつつも会話やギャグに関してのセンスは'80年代のままなのだなということ。これが味だと受け取るべきかもしれないけれど、全体に滑稽な古臭さを感じてしまった2015/05/01
miroku
13
超古代の剣豪像が斬りまくる! 八頭逆手切りさく裂!2020/01/21
Sugar
9
2017/05/15 本屋で見つけて、まだやってたんかいこのシリーズ、と、思わず購入。相変わらずの荒唐無稽ぶりが楽しかった。でも、ちょっとあっさりしてたかな。ゆきちゃんもうちょっと活躍してほしい。イラストも天野喜孝のおどろおどろしてるのが好きだ。2017/05/15
hisoka 秘
4
今回はチャンバラ。昔の猿顔大ちゃんなら似合わないけど表紙を見る限りヒロイックファンタジーの主人公のよう。相変わらずの露悪趣味、偽悪主義の大ちゃんですが剣豪美少女より外谷さんやマフィアの愛人モニカなどデブキャラと男に優しい気がするなあ2015/03/01