出版社内容情報
洋子とTA-29が参戦しないまま開始された戦闘は、レギュレーション違反のネプチューンが圧倒的な攻撃能力で他艦を撃破し、そのまま「アイアンフィスト」の調査に向かってしまう。取り残された洋子たちは、手がかりを求めて「メリーゴーランド」に向かうのだが……!?
内容説明
戦闘協定に違反する強力戦闘艦を投入して『アイアンフィスト』争奪戦を勝ち抜いたゼンガーたちに、戦時監視委員会は勝利の権利を没収した上で事情聴取をすると通告する。しかしゼンガーの真の目的は『アイアンフィスト』を手に入れることではなく、破壊すること。そうすれば『オールドタイマー』の遺産が出現するというのだが、果たして―!?1993年から始まった人気シリーズが完結。
著者等紹介
庄司卓[ショウジタカシ]
平成4年、富士見ファンタジア文庫『ダンシィング・ウィズ・ザ・デビルス』でデビュー。代表作『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gentleyellow
6
全部読みました。全編通しての感想は、やはり1巻時まま、「思ったよりもガチSFだった」の一言。しかも、往時のSFとしても古き良きSFの範囲のSF。あの時代SFが冬の時代とか言われてたことを思えばまあ、なんかオタクネタとカワイイ女子でラッピングすれば好きなことさせてもらってもいいでしょ?って感じの作品だったんだよねやっぱり。それは正しいライトノベルの有り方ではある。SFとしてだけ見るなら、オチとかさほど良い訳でもないし、良い合体企画みたいな感じだったのだろうね。2015/06/03
へ~ジック
4
我が青春の宇宙&時間SFついに完結…。終わってみると満足感高いな。巨大宇宙戦艦、古代文明、それらを飛び越えた超銀河世界との邂逅…。胸が一杯になる。2024/11/06
朧月
4
続きは諦めていただけに完結して良かったです。それなりに分量を取ってきちんと完結編としてできあがっていると思います。 SFメカ好きとしてはなかなか興味のある題材、展開だったんだけど、途中から登場人物が多すぎたのは残念な点。ダラダラと伸びた上、最後の方の展開は少し急な気がしました。結局、30世紀の世界はどう落ち着いたのか、とかエピローグがやや薄い印象。ラストの戦闘ももう少し欲しかったか。 なにはともあれ、完結して良かった。2014/07/02
八岐
4
まどかがひたすら中二病と連呼してたり、彼女らがスマホ使ってるシーンに思わず笑ってしまった。あんたら、携帯電話もまともに無い時代の娘さんだったじゃないか。30世紀にかまけているあいだに登場人物は変わらないのに、時代だけが先に進んでしまった時間の入り交じり方は読んでても変な感覚だなあ、と思ってたらちゃっかり作中でもSFネタにされていたのには、さすがの一言。いやあ、しかし長い付き合いになったもんです。さすがに初版からじゃないけれど、それでも97年に追いかけ出したから、16年くらいだもんなあ。感慨深いですよ、やっ2013/04/23
藤崎
4
まさかまさかの最終巻。10年越しでも完結した実例が出来たのは実際もの凄く価値のあることかと。内容的にも、SF部分の伏線はきちんと回収して終わってます。特に時間の概念について、サザエさん時空を発展させた新解釈というか、10年の実時間を設定に混ぜ込んでくるとは思わなかった・・・本当に10年かかったからこそ実体を持てる設定で、掛け値なしに「今まで見たことのないもの」でした。人間関係の類は若干投げっぱなしなことを差し引いても、正直これが見れただけで個人的には満足です。後はただただ、完結の感慨こそが最大の見所でした2013/02/22