内容説明
世田谷区神宮寺の地下に発見された巨大ダンジョンを、危険覚悟で人々が開発しだしてからウン十年―いつしかダンジョン都市と呼ばれるようになったこの町に、一人の少女が越してきた。ギネス級に方向音痴のその女子高生は、トラップやモンスターだらけのダンジョンで必ず迷子になってしまうのだが―!?RPG風味のご近所アドベンチャーが、幻のコミック『プールでクエスト』同時収録で復活。
著者等紹介
火浦功[ヒウラコウ]
1956年11月14日、広島県三原市生まれ。1980年に『瘤辨慶二〇〇一』でデビュー。以来、その軽妙な筆致と予測不可能なストーリー展開で、一躍、人気作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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海猫
56
一昔前のライトノベルを読むと空気感が違って新鮮に感じたりすることはあるけれど、この本は空気の濃度が独特。地下に広がるダンジョンが開発され都市化してしまっているというアイデアは、今どきのなろう系ファンタジーに転用できそうな気がする。しかし、パロディーや小ネタの時代性がキッついなー。火浦功って古めのネタをあえて放ってくる作風なものの、令和に読むとちょっとね。まあ変な比喩とか面白いし笑ってしまう。主役の少女が方向音痴でダンジョンで迷い、毎度お馴染みメンバーがドタバタする展開なのでお気楽に読めたしそれで良しかな。2023/03/14
Sleipnirie
4
東京のある町がダンジョンの中にあり、そのダンジョンの地下、モンスターや仕掛けの遭遇しやすい所にある高校へ転入した女子高生(活発で道に迷いやすい)とクラスメイトたちとの日常コメディ。ツンデレ日本刀使い真琴と主人公との女子同士の関係がとても良い。 幸福の黄色いハンカチのパロをやったのワロタ。 途中で拾ってくるバハムートの幼生(主人公は犬の種類と思ってる)の名前が太郎丸なのにちょっと反応する。2016/04/07
みい
4
長年欲しかったのをネット通販でゲット。私的に火浦功×竹本泉は最強。(「あおいちゃんパニック」好きです)恋とかあまりなかったけど、ニヤニヤさせてもらった。最後で銀河オチ?になるとは思わなかった。余談だが、火浦功さんの他作品は読んでない。(読めないとも言う)2012/07/15
埋草甚一(U.J.)
3
抱腹絶倒! しかも、竹本さんの漫画も付いてるし、書き下ろし新作もあるし、お買得よ。後書きも、いつもの火浦さんだし。で、ガルディーンは…?2012/01/25
まきけん
3
そこはかとなく懐かしい雰囲気…w中高生の時こういう感じのをたくさん読んでたなぁ。ダンジョンの中に学校があって、そこに(昔の)竹本漫画の主人公みたいな女の子が通ってて〜という。君枝先生がもうちょっと出てくるといいのに!w2011/10/03