朝日ノベルズ
薔薇とサーベル―ナポレオン戦争秘史

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022739285
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

19世紀の始め、ナポレオンによって欧州が乱れた頃。中欧の国プロイセンの騎兵士官エドゥアルトは、華やかな宴のさなかで覆面の男たちに襲われる。陰謀の匂いを感じ、調査に乗り出すエドゥアルトだったが、やがてそれは全ヨーロッパを揺るがす大事件へと発展する…。剣と恋愛にかけては敵う者無し(ただし、義姉を除く)の軽騎兵が、サーベルとマスケット銃の時代を戦い抜く。

著者等紹介

赤城毅[アカギツヨシ]
東京都出身。1998年に『魔大陸の鷹』(中央公論新社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

55
西洋チャンバラ小説。こういうのをスワッシュバックラーというそうだ。この本のあとがきで初めて知る。内容も楽しく読んだ。キャラクターが主人公も敵も味方も全員立っていて、読み進むにつれワクワクする。主人公のリスマイヤーは剣には強い快男児。ただし女には弱く、敵には男装の美少女がいたりして…波乱の予感。語り口も大時代な少年冒険小説のノリで、大いに気分が出る。後半は「ゼンダ城の虜」的な趣向も盛って、サービスしている感じ。私が作品の時代背景をもっと知っていたらさらに楽しめたかも?あともうちょい分量があっても良かったね。2022/07/15

Fumitaka

4
ナポレオンの百日天下という歴史上の大事件の「裏」で起こった架空の出来事を描き出す点では『書物狩人』シリーズとも共通しているでしょうか。しかし歴史の裏を翔ける軽妙な主人公リスマイヤー大尉に負けず強烈な個性を放っているのは途中(p. 98)から登場し、ワーテルローの戦いという「表」を率いるフォン・ブリュッヒャー元帥でしょう。僕は「美中年」という言葉をどの作品で覚えたか未だに覚えていますが、赤城毅先生がいつの日か七年戦争を元帥の視点から描かれることが願われてなりません。2023/12/12

3
時は1815年、ナポレオン戦争末期を題材にした西洋チャンバラ活劇。プロイセン王国の軽騎兵士官フォン・リスマイヤー大尉は人違いから刺客に襲われて、国際的陰謀の渦中に放り込まれるハメに。200ページ少々のボリュームの中で物語はテンポよく、いたってシンプルなプロットで軽妙かつスピーディに進んでいき、当時の国際情勢や政治的背景を過不足なしに説明してみせる手際の良さにただただ感嘆であります。悪役とヒロイン役を掛け持ちするクラウディアが男装の僕っ娘で、初対面でファーストキスを奪われてしまうという展開も楽しい。星5つ。2021/12/30

月華

3
図書館 何故か私のイメージした主人公はイラストとは違います。赤城さんらしい雰囲気でした。強敵なのに決着があっさりなのは、あれ?と思ってしまいました。少女が未来を向いたのは救いだと思いました。2015/11/09

willow

2
久しぶりに読む赤城毅作品。相変わらず歯切れの良い文体だな。2011/07/22

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