内容説明
姫森神社の御神木に宿る『鵺姫様』は、25年の寿命と引き換えにどんな願いも叶えてくれるという。そんな姫森神社の境内で、高校生の川崎純は小学生の男の子が巨大な空飛ぶ生首に追いかけられているのを目撃する。その生首は、まさに絵巻物に描かれている鵺姫そのもの。果たして少年は、何を鵺姫に願ったのか?“星虫シリーズ”の『鵺姫真話』と『鵺姫異聞』に、書き下ろし新作100枚を加えた完全版。
著者等紹介
岩本隆雄[イワモトタカオ]
大阪在住。1959年生まれ。第一回日本ファンタジーノベル大賞最終選考に残り、1990年『星虫』にてデビューするも、翌年『イーシャの舟』を出版後に休眠。2000年にいったん目覚めたものの二年で休眠に入り、2008年『夏休みは、銀河!』にて、再々デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろぞー
24
久しぶりの岩本さん。相変わらず描写が上手いからキャラクター達と共に物語を進んでいける。今回もよく練られたSFでした。それぞれの関係なさそうな人達が実は繋がってたんだって納得しました。あまり知られていない作品のようなので沢山の方に読んでもらいたい。2017/09/06
太陽
9
すごくよく作り込まれた傑作SF。それだけに知名度の低いレーベルからの出版が悔やまれる。1と2に収録されている話すべて読んではじめて物語がぴたりとはまる構成になっているので一気読みをおすすめします。個人的には2の「鵺姫真話」が出色の出来だと思います。2010/08/16
クイックラック
2
星虫、イーシャの舟とSF寄りのファンタジーを堪能した後に鵺姫神話、鵺姫異聞とファンタジー寄りのSFを楽しませてくれた。なんで今まで星虫しか知らなかったんだろう、もったいない。タイムトラベル物らしく淡い恋愛要素もあって面白い。この話が星虫年代記と対になってるのに、異聞が始まるとさらに始まるサイドストーリーってのも面白い構図だった。しかも主人公お前かい(笑) いやあ、面白い。また読みたいなあ。2023/01/13
きのきの
2
長かった。結局3ヶ月ぐらいかかって読了。はっきり言って、途中面白くなくて、何度投げ出そうと思った事か。ようやく複雑な意図(糸?)がわかってきてから面白くなった。この話の繋がり具合はすごいわ。最初の星虫の時点に、これだけの繋がりを考えていたのかな。さて、この続きはあるのだろか?2017/02/04
xilosi
2
なるほど、こう繋がるのか!時間と宇宙と銀河をも巻き込んだ基本小っちゃな世界の連作がついに完結です。何年ぶりかに再読した甲斐がありました。ファンタジー好きな方に激しくお薦めします。それにしても隆さんのツイの住処笑ってしまいました。2010/08/30
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