内容説明
氷室友美はスペースシャトルの操縦士になることを夢見る、高校一年の女の子。そんな友美が夏休み最後の日に、人間の額に吸着することで宿主の感覚を増幅させる能力を持った宇宙生物“星虫”と出会い、世界を騒然とさせる大事件へと巻き込まれていく…。岩本隆雄のデビュー作にして“幻の名作”といわれた『星虫』に、姉妹編の『イーシャの舟』と書き下ろし短編を加えた感動のSFシリーズ、ここに奇跡の復活。
著者等紹介
岩本隆雄[イワモトタカオ]
大阪在住。1959年生まれ。第一回日本ファンタジーノベル大賞最終選考に残り、1990年『星虫』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ひろぞー
27
特にイーシャの舟が好きでした。最初、天邪鬼の見た目?なのに可愛く見えてしまう(*´꒳`*)内容も人情ものですし、SFなんだけれども、物語にすんなり入っていける気軽さが良いですね。心が温まる一冊。2017/04/20
さとちゃん
3
予約して購入したのに、ようやく読了。新潮文庫版のイラストイメージが強すぎたため、手を出しにくかった。「星虫」「イーシャの舟」ともに新潮社版、朝日ソノラマ版を読んでいるけど、再版されるたびに入る手直しによって、作品としては完成度が上がっているように感じる。が、それが好きかどうかは別物なのだ。うーん。2013/12/27
こま
3
新版星虫とイーシャは読んでたけど、時間のせいか加筆のせいかかなり別物。後、星虫とイーシャの間で微妙にリンクしてあってニヤニヤした。しかしこうして繋がりを持たせられると、星虫が落ちてきた時、イーシャの面々は誰も星虫を成虫化させられなかったのに違和感を感じますな。2013/08/27
やまだ
3
ジュブナイルSF。「星虫」と「イーシャの舟」の合本。両方とも未知の生物とのファーストコンタクトを描いている。「星虫」は中盤、虫を徹底的に不気味に描写する事で、後半のジェットコースター的な展開がよりハラハラし、オチがよりさわやかに。「イーシャ~」はとにかくイーシャがかわいい。初登場時のイラストが異様に怖いのだが、読み進めるとそれすらキュートに見えてくる。登場人物も良く、特に和美の強烈さは出色。十年に一度ペースで版元、判型を変えて出版されるのも納得の良作。2012/05/16
xilosi
3
えーとですね。星虫最初読んでから17年。今読んでもゼンゼン面白いです。激しくお薦めします!!2010/08/26
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- 和書
- 爪切るおじさん