内容説明
狄軍の大攻勢に抗して、“万里堰”の外に討って出た明家のヴェルカルスの猛攻で、状況は一挙に混沌の修羅場と化した。“星人”ローレリアは、瞑想と直勘の力に優れ、対立の構図にとらわれずに〈龍の民〉のありようを模索する青姫に、事態解決の方途を見出そうとする。そして“万里堰”を隔てて戦ってきた二つの民が、“星界”で新たな世界を体感する時が来た。
著者等紹介
ひかわ玲子[ヒカワレイコ]
東京生まれ。1987年『ヘラーズの冬』(宇井千史氏との共訳)の訳書を創元推理文庫から出版。その後、小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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彗星
1
千年先の未来のために、目の見えない姫が立ち上がる。龍の七部族は死を覚悟して壁を越え、戦いを仕掛ける。息もつかずに読み終えました。千年先の未来はどうなっているんだろう…と思わずにいられませんね。地球はどうなるかな。2014/01/07
ウタマキ・コウ
1
もうちょっと各公家のエピソードも見たかったのですが、物語としてはきちんと終わって、それぞれの先行きを色々想像させられるところが良かったです。個人的にベルディーンが迷子になりやすいところがツボでした。さて、この話がSFでないなら、〈パーンの竜騎士〉も『竜を駆る種族』もSFでないことになるのですが…。ファンタジックなSFの何がいけないんでしょうかね。2009/12/29
いかちょー
1
シリーズ最終巻。I、II、III と巻を追うごとにストーリーが頭に入りやすくなった。最後の方は駆け足で、もう少し突っ込んで書いてほしいところもあったが、納得の結末。文明と融合した次の千年後も読んでみたい。2009/03/30
Keid
0
途中が丁寧に描写されていたのにラストすっとばした印象。視点がころころ変わるのは感情移入しにくいかな?先の展開が気になる話の構築は流石2012/01/05
pomme
0
☆☆☆2008/12/27