朝日新書<br> 続・下流老人―一億総疲弊社会の到来

電子版価格
¥799
  • 電子版あり

朝日新書
続・下流老人―一億総疲弊社会の到来

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022736970
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C0295

出版社内容情報

【文学/日本文学評論随筆その他】「年収400万でも将来、下流に 」──半年で20万部を突破し、流行語にもなった『下流老人』は、一般に金持ちと思われていた高齢者の貧困を 発見 した。続く本書では、ますます深刻化する現状を辿りつつ、自分が下流化しないための 解決策 を提示する。

藤田孝典[フジタタカノリ]

内容説明

もう、死ぬまで働くしかないのか?想像してみてほしい―「あなたが80歳のとき、本当に働けるだろうか?」忍び寄る「一億総老後崩壊」を告発した『下流老人』から一年半。世界一老後が過酷な国で、生きていくための「解決策」を示す。

目次

第1章 深刻化する下流老人
第2章 生きるために、働く老後―死ぬまですり減る、体と心
第3章 誰もが陥る「死ぬまで働く」という生き方―なぜ、高齢者は働かざるを得ないのか
第4章 日本の老後はカネ次第―不気味な顔をみせる格差社会
第5章 下流老人を救うカネはどこにある?―これから「財源」の話をしよう
第6章 一億総下流化を防ぐ解決策―持続可能な未来~子ども世代へ

著者等紹介

藤田孝典[フジタタカノリ]
1982年生まれ。NPO法人ほっとプラス代表理事。聖学院大学人間福祉学部客員准教授。反貧困ネットワーク埼玉代表。ブラック企業対策プロジェクト共同代表。ソーシャルワーカーとして現場で活動する一方、生活保護や生活困窮者支援のあり方に関する提言を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデミン@もも

53
大学の図書館。大学の公開講座。藤田さん、想定外に話しがお上手。大学の先生もあんなに若くて話しが上手くて本も書けるなんて羨ましいとおっしゃっていた。死ぬ直前まで働いてポックリ逝けたら幸せなのでは? お金も大切だけど健康が一番。なんてこと考えていたら、日本の寡婦が一番貧困らしい。クワバラクワバラ。2017/11/15

万葉語り

52
一億総活躍社会は死ぬまで働き続けなければならない社会。下流老人に絶対ならない方法はなく、自分は大丈夫と思っても親の介護や、子供によって思わぬ負担を背負ってしまうことがある。そして勤労の美徳、恥の文化を遺伝子的に刷り込まれた日本人は容易に他人やお上に頼ることをよしとしない。増税ってメリットをきちんと説明してくれて、運用を透明化してくれれば賛成してもいいかなと思った。2017-532017/04/09

壱萬参仟縁

46
「下流老人」とは、年金や貯金が少ないうえに、病気や事故、熟年離婚など、やむを得ぬ事情により貧困生活を強いられている高齢者のこと(23頁)。法的には採用における年齢制限は禁止されているが、事実上、中高年の再就職には年齢差別の壁がそびえ立っている(63頁)。ポータブル・スキルとは「業種や職場が変わっても、〝持ち運び可能な能力〟」。TOEICや簿記、マネジメント能力も含まれる(102頁)。ドメスティックなコミュニティであるほど、その一部が機能しなくなるだけで、集落全体が連鎖的に貧困化しかねない(119頁)。 2018/05/03

団塊シニア

37
高齢者の実態について事例も含めよく分析しており内容がわかりやすい、定年退職後は悠々自適は一握りの富裕層の話で幻想だと思う。2017/09/18

ゆう。

35
高齢者の貧困は、若者や子どもも含めた国民全体の貧困問題と深い関係があります。本著は、若者VS高齢者となりがちな社会保障問題について、そうではないんだという問題提起がなされていたように思います。ただ、財源論やこれからの社会福祉のあり方には、僕は同調することができませんでした。著者は、なぜ社会福祉が資本主義社会で社会問題となるのかを、もっと直視していく必要があるようにも感じました。2017/11/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11265070
  • ご注意事項

最近チェックした商品