出版社内容情報
お笑いの垣根を越え、芸人という肩書が万能化した日本。コミュニケーション力が過度に求められる日本社会の実相を社会学者がえぐる。
内容説明
「その場」がまとまりゃ何でもいい!?過度に「空気」を重視する国民が生んだ芸人という無敵のポジション。「芸人最強社会」―お笑い芸人が、本業のお笑いを飛び出し、政治や報道、芸術などあらゆる分野において卓越した「コミュ力」で、その道のプロを駆逐する社会。日本人の深層にある「笑い」をつうじた承認欲求を横軸、戦後芸能史を縦軸に、「芸人」がなぜここまでもてはやされるのか、気鋭の社会学者が分析しつくす。
目次
序章 芸人万能社会ニッポンのいま プロローグ―芥川賞作家・又吉直樹のその後
1章 『アメトーーク』化する社会―私たちの代表としての「○○芸人」
2章 芸人万能社会の誕生 1960年代~90年代初頭
3章 芸人万能社会の展開 1990年代初頭~現在
4章 戦後日本の「世間」と「内輪ウケ社会」
5章 「コミュ力」至上主義ニッポンと笑いのプロとしての芸人
著者等紹介
太田省一[オオタショウイチ]
1960年生まれ。社会学者、著述家。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。テレビと戦後日本の関係が研究および著述のメインテーマ。それを踏まえ、現在はテレビ番組の歴史、お笑い、アイドル、ネット動画などメディアと文化に関わる諸分野、諸事象について執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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