朝日新書<br> きょうだいリスク―無職の弟、非婚の姉の将来は誰がみる?

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朝日新書
きょうだいリスク―無職の弟、非婚の姉の将来は誰がみる?

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  • サイズ 新書判/ページ数 262p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022736536
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0236

出版社内容情報

【社会科学/社会】ニートの弟、未婚の姉、非正規の妹、親の資産を浪費する兄……。未婚化や雇用の不安定化で、自立できず、頼る家族も持たない「きょうだい」が増えている。親亡き後は誰が支えるのか? きょうだいの不安定化が幸せを左右する時代がくる。

内容説明

ひきこもりの弟、結婚しない姉、非正規の妹、親の財産を浪費する兄…。非婚化や雇用の不安定化により、自立できず頼る家族もない「きょうだい」が増えている。少子化も進む中、自分の子どもが家族内で唯一の「次世代」というケースも多いだろう。その子どもが、おじ・おばの将来も背負うことになるかもしれない。新たな社会問題「きょうだいリスク」の実態をリポートし、課題と展望を論じる。

目次

第1章 「きょうだいリスク」のリアル
第2章 リスクの背景にある「きょうだい格差」
第3章 「きょうだいリスク」で壊れゆく家族
第4章 家族という檻に閉じ込められる問題
第5章 不安を解消するためにいまできること
第6章 「きょうだいリスク」を引き起こす社会構造

著者等紹介

平山亮[ヒラヤマリョウ]
1979年生まれ。オレゴン州立大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。専門は家族とライフコースの社会学、社会心理学

古川雅子[フルカワマサコ]
1972年生まれ、栃木県出身。上智大学卒業。ノンフィクションライター。がん・認知症と暮らし、科学と社会、震災とコミュニティーなどの主題に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

336
私も自分の家族についても色々と思う事があるが、本書は特に兄弟についての今後を考えさせられる一冊だった。いつかパーフェクトストームに巻き込まれないように日々コミュニケーションを取っていくことも大事だなと思った。2016/03/10

あすなろ

112
きょうだいリスクを考えたことありますか?大人のきょうだい格差があることを考えたことありますか?という本。これらリスク・格差という言葉は、広範囲である。つまり、リスクは互いの介護や甥姪世代の介護等迄含む。格差は、老親から大人になったきょうだいに与えられる格差等。平山先生は、きょうだいがお互いにリスク等感じる関係になりたくないという観点をあとがきに記されている。同感である。格差等、マスコミ主導で我々は社会問題と捉えがちだが、本当はこうした家族の中の問題が置き去りにされているのが我が国の現実ではないのか?2017/01/08

おかむら

45
下流老人予備軍世代ににまたもや危機が。老親の介護や我が家の老後年金生活だけでも暗〜いキモチになるのに、きょうだいの生活不安も考えなきゃいかんとは。家族で支え合うとは言っても共倒れのリスク事例の数々がリアルで(ってリアルなんだが)怖い。政府が想定してる社会保障の家族モデルがもう実際とは乖離してるのに、またぞろ昔に戻そうとしてる現政権の思惑に危機感。特に女性は昔に戻るとろくなことないのに!2016/07/10

うさうさ

32
NHKの番組で「きょうだいリスク」とうう言葉を知り読んでみた。引きこもりや独身のきょうだいの面倒や介護を、もう片方がみないといけないというリスク。何と恐ろしい世の中なんだろう。今の現役世代で親を見送り、その上にきょうだいの支援をする余裕がある世帯は稀なのではなかろうか。一歩間違えると、事例のような状態になりかねないので、他人事とは思えない。2016/06/20

香菜子(かなこ・Kanako)

31
きょうだいリスク 無職の弟、非婚の姉の将来は誰がみる。平山亮先生と古川雅子先生の著書。家族や兄弟はお互いに面倒を見るという以前の常識はもう通じなくなっていて、家族や兄弟はお互いに面倒を見るというのが非常識になる時代になっているのかも。ニートの弟、未婚の姉、非正規の妹、親の資産を浪費する兄という例もあったけれど、他の家族や兄弟が面倒を見る必要はないし、それこそ国が面倒を見るべきです。2020/09/26

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