朝日新書<br> 半知性主義でいこう―戦争ができる国の新しい生き方

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朝日新書
半知性主義でいこう―戦争ができる国の新しい生き方

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022736468
  • NDC分類 304
  • Cコード C0295

出版社内容情報

この国には独善か偽善かしかないのか? 「反知性主義」的罵詈雑言にさらされながらも、発言をやめない著者がたどりついた答えとは。小利口な傍観者にならず、権力者の論理やお仕着せの正義に洗脳もされず、まっとうに考え、前向きに行動するために。

内容説明

傲慢な権力者の“反知性”でもなく、か弱きインテリの“知性”でもない、しなやかな“半知性主義”の誕生!知性はほどほどに、ほどよい形であればいい。権威に支配されない知性、忖度で縮こまらない知性。ネトウヨのヘイトスピーチに身をさらし、「知的なもの」への憎悪の激しさに戦慄し、そして国会前の安保デモに日参して見えてきたこの国の知的風土のおそるべき荒廃と、希望の光。

目次

序章 「半知性主義」ってなんだ?
第1章 権力者がかかる病「傲慢症候群」
第2章 正義ほど傍迷惑なものはない
第3章 ネトウヨはなぜ知性を敵視するのか
第4章 “おバカ”礼賛で得するのは誰か
第5章 誰が権力者の暴走を止めるのか

著者等紹介

香山リカ[カヤマリカ]
1960年、北海道生まれ。東京医科大学卒業。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。精神科医として病院での診察に携わるかたわら、豊富な臨床経験を活かし、幅広いジャンルで評論・執筆活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

万葉語り

32
賢いおバカ、やたら権威主義で傲慢な首相、たいした根拠もなく既成の概念をこき下ろす子供、ネトウヨ。もやもやしていたことが文章になってすっきり理解できた気がした。香山さんは、ネットでいろいろ苦労しているんだろうと思った。知性主義に偏らず、ちゃんと他のものも認めて理解して経験することが大事なんだと思った。2016-482016/02/13

どら猫さとっち

9
反知性主義が蔓延するなか、ガチガチの知性主義でなくても大丈夫ではないかと問いかける本書。安倍首相が陥る「傲慢症候群」、ネトウヨの正体、一大ムーヴメントを起こした“おバカタレント”ブーム、出版界に介入した市場主義から、反知性主義に至った背景を読み解き、これからの知性の在り方を提唱。半知性主義は、独善と偽善にまみれた生きづらい世の中を生きる存在になるのではないだろうか。2015/12/30

ヒトコ

6
論語に「学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆し」とあるが、そういう事なのだろうか。いくら知識があっても、それを語るだけでは机上の空論と言われる。けれど感情的な好嫌だけで行動するのは危険。穏健中立ではなく行動する中庸へ。ネットで香山さんに意見を求める人は、論拠となる資料の事はどうでもよくて、自分と同じ感情的な部分で香山さん自身がどう思ってるのか言って欲しいのだろう。悪く言えば言質が取りたいって事かな。本書にあるようなネットのやり取りだったら時間の無駄なので、消耗しないうちに撤退した方が良さそう。2016/01/14

てっちゃん

6
「半知性主義」というネーミングがいい。本を碌に読まず、ネット上の無責任な情報だけを頼りに発言する輩が多すぎる。一方で、知識人の事なかれ主義も一刀両断。なかなか読ませるなあ。2015/12/20

すがの

5
ガチガチの「知性偏重」でもなく、「知への敵視」でもなく、しなやかな知的振る舞いとしての「半知性主義」。リベラルの立場で闘うカヤマさんの力強さを感じる。/本もろくに読まず、共通の認識のために本を紹介したら「他人に本を読ませるんじゃなくて、要約するのが筋」などと言うのって、端的に言って信じられないんだけれど。「一言で説明できること」って、わかりやすい物語で主張される「改革」もそうだけど、信用できない。2016/02/17

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