出版社内容情報
カリスマ経営コンサルタントによるやさしい「易経」。平易な解釈と仕事や人生に生かす方法を解説する。
内容説明
不透明な時代を生き抜く古典の叡智。占いのテキストであり、処世の知恵でもあり、哲学でもある易経は、日本でも多くの経営者や政治家に影響を与えてきた。中国周代に成立したとされ、儒教の朱子学のもとにもなっている。本書はカリスマ経営コンサルタントによる実践で役に立つ。やさしい易経。
目次
第1章 構造を知って、戦略的に生きる(人生は不安に満ちている;地図としての易 ほか)
第2章 易のシステム(四つの象;八卦から64の卦へ ほか)
第3章 占いとしての易(伊藤博文の死を暗示;ユングも易で占っていた ほか)
第4章 易の64卦(構造の全体を見る;対照的な乾為天と坤為地 ほか)
第5章 易的生活(世の中は“後知恵”に満ちている;易の試みは「現象の理解」 ほか)
著者等紹介
岡本吏郎[オカモトシロウ]
1961年、新潟県生まれ。経営コンサルタント、税理士。株式会社ビジネスサポートあうん代表取締役社長。エー・アンド・パートナーズ税理士法人代表社員。戦略的財務から経営戦略、マーケティング、債務対策など幅広く指導する経営コンサルタントとして知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫羊
24
人生を歩んでいくうえで助けとなる地図を探していた著者は、易経と出会ってすぐに「財宝の隠し場所が書かれた地図」だと感じたそうです。タイトルに「ビジネスパーソンのための…」とありますが、誰が読んでも得るところが多い優れた入門書だと思います。2017/12/12
ビイーン
22
易の全体像をイメージするのに丁度いい。フィリップ.K.ディック「高い城の男」を読んでから、何となく易について興味を持っていた。本書はユングと易の関係について触れたり、幕末志士のエピソードもありで結構面白い本だと思う。これを足掛かりに易経を占いではなく哲学書として追い掛けてみたい。2018/01/08
デビっちん
19
再読。「学びはすべて質問からはじまります」何を問うかで決まってくるのは、占いも同じだと思いました。占う問いの内容をズラしつつ易を読んでいきます。2020/07/28
デビっちん
19
再読。本書では10円玉5枚、100円玉1枚で占う簡便法が紹介されていましたが、応用して色違いの10円玉6枚を使って占っています。コインの種類が違うと触った感じでわかってしまうからです。1枚だけ色が違う10円の部分を変える変卦に加え、今回知った「互卦」、「錯卦」、「総卦」も部分的に取り入れてみようと思いました。読んでもよくわからないときの解釈に役立ちそうです。2020/03/03
デビっちん
19
易は占いというよりは、現象を理解するために使うべきとのこと。なぜなら現実の問題を解決するためには、今起きていることの理解が必要なので。とすれば、占いの必要性がないのかというと、そうではない。易を退屈せずに学ぶためには、今ある問題を解決すべく占いを利用するのが良いとのこと。他にも、卦の解釈の仕方が具体的で、どう読み取っていけばいいのか少しわかった気がしました。2020/01/02