朝日新書
カネを積まれても使いたくない日本語

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  • サイズ 新書判/ページ数 293p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022735133
  • NDC分類 810.4
  • Cコード C0281

出版社内容情報

C0281【語学/日本語】「~でよろしかったですか」「~なカタチ」など、違和感のある日本語が巷に溢れている。いまや、キャスターや政治家、企業幹部も無意識で使うこれらの言葉について、内館牧子がその「おかしさ」を正しく喝破!美しい日本語を指南する。

内容説明

過剰にへり下る、あいまいにぼかす、相手を異様に持ち上げる…。現代は、すぐ「偉そう」と非難され、仲間外れにされ、ネットで叩かれる。だから誰にでも気を使い、おもねり、断定しない。しかし、「気遣い」とオドオドと生きることは別だ。今こそ、断言すべきは断言する勇気と、的確に表現する豊富な語彙力を!

目次

第1章 大らかな許容の果てに(ら抜き)
第2章 過剰なへり下り(~させて頂く;ヘンな敬語 ほか)
第3章 断定回避の言葉(あいまいにぼかす;ピンポイントで言わない ほか)
第4章 ヘンな言葉(ヘンな問いかけ;ヘンなあいづち ほか)
第5章 誰が悪いのか(汗をかく;遺憾 ほか)

著者等紹介

内館牧子[ウチダテマキコ]
脚本家。ノースアジア大学、武蔵野美術大学客員教授。元横綱審議委員。1948年、秋田県生まれ。武蔵野美術大学卒。OL生活を経て88年に作家デビュー。2006年東北大学大学院文学研究科宗教学修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みゃーこ

96
「てか、激ヤバ超ウケるんですけどみたいな?うん、なんてか、もうぶっちゃけ抱腹絶倒で忘れれれない、かなとは思うし的な?なんか、マジっすか?モードで、リアルに感じたって感じかも。」(書いててムカつく)今の社会と日常が生きにくくなっている証として言葉がどんどん過剰にへりくだり、断定を避け、断言したがらない風潮が奇妙な言葉の文化を量産している、「みたいな」を乱用し続ける社会にも目を向けながら、一つ一つ細かい言葉の誤用や分析がいちいち面白く爆笑が止まらなかった。内舘さんの大ファンになってしまった。好きだな~こういう2013/09/16

kinkin

79
イラッとする言葉やヘンな日本語があるのは確かだ。書いてあることに異論はない。しかしその言葉でコミュニケーションがとれているのであればむやみに否定することもどうかと感じた。「時計じかけのオレンジ」という小説には若者たちだけが使う言葉というのがでてきたのを思い出した。言葉というのは常に動いていることも確かだと思う。過剰なヘリ下りの背景にはマニュアル社会も影響しているのではないか。「カネを積まれても使いたくない日本語」ってマジ、ヤバイタイトルじゃね?ぶっちゃけ悪いことしてるみたいじゃないですかと言われそう(笑)2015/06/04

kinupon

72
その通りと思っている自分と、イケないイケない。気が付くと自分もずいぶん使ってる言葉があるな。2019/01/07

奥澤啓

71
タイトルから内容は想像していたけれど、はたして、その通りであった。いうまでもなく内館牧子氏は名うての脚本家であり作家である。言葉を大切にする人である。内館氏は怒っているのである。させていただくの濫用に、やばいに、歴史上の人物をさんづけすることに、無茶苦茶の敬語に、曖昧で断定をさける表現に・・・。その怒りに共感する人にはこの本は、日頃、不快で不可解に感じている言葉遣いに輪郭を与えてくれる。似た内容をあつかう野口恵子氏の一連の著書、『かなり気がかりな日本語』、『バカ丁寧化する日本語』等とあわせて読みたい。2015/06/23

奥澤啓

59
日本語論、敬語論の本は無数にあって全部を読みきることなどできないし、必要もない。言葉が変化するのは当然のことで、それをとがめることはできない。とはいえ、ここ二十年程の日本語の変化は激しい。私が「させていただく」の濫用を感じるようになったのも二十年程前だ。それに敬語問題ではないけれど、SNSを誰でも使うようになってから、著名な硬派の言論人までがツイッターで二ャンコ言葉を使ったり、「新宿なう」等とおやりになるのも抵抗がある。言葉の緩みに拍車をかけるだけだと思う。硬派な話題は硬派な言葉がふさわしい。2015/06/23

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