内容説明
「票集め」に走る政治家と、「幸せの青い鳥」を求める国民。今の政治の問題点は何でしょう?国会、政党、選挙、官僚制など政治の基礎から、混迷する現在の政局まで、池上彰がわかりやすく解説。ポイントさえおさえれば、政治は難しくない!安倍政権がわかる「特別授業」を追加。投票前の必読書。
目次
ホームルーム 日本の政治の本質を見抜こう
特別授業・1 安倍政権を徹底解剖
1限目 選挙―小選挙区制で様変わり
特別授業・2 米国大統領選挙でわかる民主主義
2限目 政党―政策よりも票集めと席取り
3限目 国会―国会の主役はあくまで国民
4限目 官僚―表で裏で政治家を操る
特別授業・3 「国家元首」をめぐるアラカルト―世界政治から見える日本
5限目 ネットと政治―新聞・テレビの特権が崩壊
6限目 ポピュリズム―民主主義政治の病
ホームルーム 良い政治家と国民を育てるために
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
1950年、長野県生まれ。ジャーナリスト。東京工業大学教授。慶應義塾大学卒業後、NHKで記者やキャスターを歴任、94年より11年間『週刊こどもニュース』でお父さん役を務める。2005年からフリーランスとして多方面で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
63
●政治を良くするための素案 その1~政治家の育て方(P258) イ)政党は見どころのある政治家を公募して最初は勝てそうにない選挙区にわざと放り込む ロ)そこでどのように戦うかを、党幹部が観察する ハ)これらを通して「チルドレン政治家」でも「二世議員」でもない、粘り強い政治家を育てる●政治を良くするための素案その2~国民(民主主義)の育て方(P261) イ)18歳で選挙権を与える ロ)高校の授業で模擬投票を取り入れる ハ)学校教育の中で選挙に興味をもたせ民主主義について考えさせる2013/08/14
桜もち
45
政治の仕組みと現在の問題点をわかりやすく解説している。読んでふーんと思った。でも、自分の身の回りのことを自分の言葉で説明できなきゃ理解したとは言えないな!と思い、いま、自分の住んでいる場所に、政治を落とし込んで考えてみた。小さい県なのに何人も立候補枠がある。自民党は地方・農村に強いから過疎してても定数いじりたくないのだなあ。1票の格差。地元には二世議員もいる。政治家一族で、地盤を受け継いで悠々と当選した。ひ弱な政治家が生まれる。他にも米大統領選の解説を通じて民主主義とは何か、本質的なことを学べた。
ごへいもち
31
本当にお勉強になりました。官僚のずる賢さ、票集めが何よりのヴィジョンのない政治家よりまし、なのか~。明日の都議選池上特番@テレビ東京が見たいな♪2017/07/01
8-nosu
22
「そういえば政治ってよく分からない…」「米大統領選ってどんな仕組みなの?」そんな疑問を抱いた時は…池上彰さんに頼るしかないでしょ!ということで手に取った一冊。官僚の天下りの意義や選挙制度の仕組みや問題点、民主主義の本道政権交代の姿、現代政治を覆うポピュリズムの問題など、平易な言葉遣いで政治の“素人”にも分かりやすい解説が盛り沢山。政治への不満を漠然と持っていたが、それは自分自身の政治に対する無知が原因の一つということが分かりただただ反省。政治の批判をするなら政治の基本を知ること。もう少し勉強しなくては。2016/11/23
ふろんた
20
増補版ということで、リマインド。政治の体制動向というよりも、新聞を読んだり、ネットで調べればわかるようなことには目を向けないのに、「国民のわからないところで、いろいろな決定をしている」という考えを持った人が多いことに警鐘を鳴らす。2014/11/06