出版社内容情報
米国が絡まない第三国間の通貨取引も、必ず「ドル」を介して行われる。2005年に故金正日総書記が企図したマネーロンダリングは、この「ドル決済」で表沙汰になった。世界経済を水面下で操る「基軸通貨としてのドル」の全貌を明かす。
内容説明
米国が絡まない第三国間の取引でも、決済は必ず「ドル」を介して行われる。北朝鮮の金正日も、太平洋戦争直前の日本も、ドルの強大な権力にひれ伏してきた歴史がある。過去の事例を解説しながら、世界経済を水面下で操る「基軸通貨としてのドル」の全貌を明かす。
目次
第1章 世界を震え上がらせるドルの威力(すべての国際取引はドルが媒介する;北朝鮮・金正日総書記を苦しめた金融制裁;真珠湾攻撃も金融制裁が引き金だった)
第2章 基軸通貨の本質(クロスボーダー決済の仕組み;媒介通貨としての米ドルの役割)
第3章 米国の「金融権力」の内実(決済と取引情報の関係;スイスで進行中の「スケープゴート」劇;国際決済の仕組みとその問題点;決済リスクと中央銀行の役割)
第4章 基軸通貨国の特性(アメリカの経常収支赤字とファイナンス;IMFの「二枚舌」政策;基軸通貨国が持つ特権;アメリカでは通貨危機は起きない)
第5章 基軸通貨制度の現状と将来(米ドルはいかに強いか;ドルに対抗できる通貨はない;基軸通貨国の経営収支赤字は、本当に問題なのだろうか?)
著者等紹介
中北徹[ナカキタトオル]
1951年生まれ。経済学者。一橋大学経済学部卒業後、外務省に入省。ケンブリッジ大学経済学大学院修了後、東洋大学経済学部教授。専門は国際経済学、金融論。日本銀行アドバイザー、官邸の諮問機関であるアジア・ゲートウェイ戦略会議で座長代理を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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