朝日新書<br> やっぱりドルは強い

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朝日新書
やっぱりドルは強い

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022735010
  • NDC分類 338.97
  • Cコード C0233

出版社内容情報

 米国が絡まない第三国間の通貨取引も、必ず「ドル」を介して行われる。2005年に故金正日総書記が企図したマネーロンダリングは、この「ドル決済」で表沙汰になった。世界経済を水面下で操る「基軸通貨としてのドル」の全貌を明かす。

内容説明

米国が絡まない第三国間の取引でも、決済は必ず「ドル」を介して行われる。北朝鮮の金正日も、太平洋戦争直前の日本も、ドルの強大な権力にひれ伏してきた歴史がある。過去の事例を解説しながら、世界経済を水面下で操る「基軸通貨としてのドル」の全貌を明かす。

目次

第1章 世界を震え上がらせるドルの威力(すべての国際取引はドルが媒介する;北朝鮮・金正日総書記を苦しめた金融制裁;真珠湾攻撃も金融制裁が引き金だった)
第2章 基軸通貨の本質(クロスボーダー決済の仕組み;媒介通貨としての米ドルの役割)
第3章 米国の「金融権力」の内実(決済と取引情報の関係;スイスで進行中の「スケープゴート」劇;国際決済の仕組みとその問題点;決済リスクと中央銀行の役割)
第4章 基軸通貨国の特性(アメリカの経常収支赤字とファイナンス;IMFの「二枚舌」政策;基軸通貨国が持つ特権;アメリカでは通貨危機は起きない)
第5章 基軸通貨制度の現状と将来(米ドルはいかに強いか;ドルに対抗できる通貨はない;基軸通貨国の経営収支赤字は、本当に問題なのだろうか?)

著者等紹介

中北徹[ナカキタトオル]
1951年生まれ。経済学者。一橋大学経済学部卒業後、外務省に入省。ケンブリッジ大学経済学大学院修了後、東洋大学経済学部教授。専門は国際経済学、金融論。日本銀行アドバイザー、官邸の諮問機関であるアジア・ゲートウェイ戦略会議で座長代理を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

14
ゴシック太字はポイントで強調される。 活字は大きめで読みやすい。 しかし、内容が難しいと思う。 円という通貨の信用というのは、 安倍晋三らの言動にも左右される。 国際的信用を失わないことが通貨価値 にも影響すると自覚したい。 経常収支赤字とは、消費↓で貯蓄↑か、 投資↓で貯蓄↑か。 消費+投資を削減する必要がある(127頁)。 贅沢カット、節約をすることだ。2014/04/16

Humbaba

10
一度基軸通貨の立場に立つと、その地位は非常に強固なものとなる。流通量が多く、どの通貨とも交換できるという特徴によって、影響力はどんどん高まる。そして、その影響力の高まりにより、他の通貨を集められる。アメリカは、そのような自国の通貨の特徴を最大限活かして経済を発展させている。2013/08/19

Humbaba

5
商いが薄ければ、ちょっとした変動に大きく影響されてしまうしそもそも売買が成立しなくなる危険もある。ドルを間に挟むことで、売買が成立しなくなるという可能性は低減できる。メリットが大きいからこそ多くの人がドルを使うようになり、それがまたドルのメリットを増やすというスパイラルが生じている。2016/07/23

Yoshihisa Yoshida

2
まさに現在のリーサルウェポン「ドル」。ドルの強さの秘密が良くわかりました。世界中の国々はアメリカに首根っこ押さえられてる( ̄○ ̄)2013/07/01

あやりん

1
なんでドルが基軸通貨になっていったのか?どうしてドルが強いのか?という仕組みが解説されている。難しい用語もあったものの、ドルの仕組みの大枠が理解できた1冊。アメリカ経済が仮に破綻しても、ドルの基軸通貨が今後大きく変わることはないほど浸透している…にナルホドと思った。2016/08/10

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