内容説明
前人未到のトリプルアクセルを跳んだ浅田真央は、なぜバンクーバーで敗れたのか―。華麗な舞が見るものを魅了する一方で、その舞台裏で行われていることとは?選手の実力だけでは勝つことができない、世界一複雑なスポーツの裏側に迫る。「採点」「流行」「駆引き」…を制したものに勝利の女神は微笑む。試合の前から勝者はすでに決まっている。
目次
序章 勝利への方程式
第1章 テレビが、事件が、フィギュアを変えた
第2章 新採点で泣いた人、笑った人
第3章 すべては筋書き通り
第4章 表彰台に乗らない実力者たち
第5章 メイクが変われば、演技も変わる
第6章 競技を支える「マネー」事情
第7章 勝者はすでに決まっている
著者等紹介
生島淳[イクシマジュン]
1967年宮城県生まれ。早稲田大学卒。MLBやNBAなどの海外スポーツから国内のラグビー、駅伝など多方面のスポーツを追うジャーナリスト。長野、バンクーバー五輪を取材。「BSベストスポーツ」の司会も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
syaori
20
バンクーバーの後に書かれた本で、情報としては古くなっているところもありますが、フィギュアスケートの歴史、採点方式の移り変わりなど勉強になりました。現行の採点方法はまだ過渡期にあることやシーズンを通してプログラムを熟成させていくことなど、目新しい情報というわけではないですが納得しながら読みました。ただ、筆者はフィギュアスケートの熱烈なファンというわけではないようで、適度な距離を保って書いていて、そこが良い部分でありもどかしい部分でもありました。今読むとソチ予想が、当たっていたり外れていたりで面白かったです。2016/05/18
さなごん
14
煽る題名。フィギュアスケートをいろんな側面から。にわかには勉強になっておもしろかった。2018/04/04
akogoma@灯れ松明の火@SR推進委員会
5
少し違った観点・視点でフィギュアを解説してくれるのかと思いきや、実際はそこそこ知識のある(プロトコルが理解できる)ファンには既知の内容に止まったばかりか、嘘でないにせよ少々強引な表現もあり、タイトルがやや煽り過ぎな感は否めない。あまりコアでない方にはそれなりに役立つ入門書だとは思う。コーチや振付師の役割・比重といったあたりはまあ分かりやすかったが、採点競技の難しさは永遠の課題だろう。「スポーツ」と「芸術」をどう融合させるのかがこの競技の一番の魅力である。故に選手皆に公平なジャッジになることを願うばかり。2012/10/29
ダンスにホン!ころりん
4
20101230発行 前人未到のトリプルアクセルを跳んだ真央ちゃんがなぜ敗れたのか!この本はフィギュアスケートの華麗なる舞の舞台裏を分かりやすく教えてくれる。選手の実力や芸術性、難易度の高さだけでは勝てない採点のしくみ。ジャッジルールを知るとフィギュアスケートの楽しさがさらに深まる。高得点を弾き出す戦略、駆け引きはもうソチに向けて始まっている。今からこの本で検証しながら試合をみれば、今までとは違ったオリンピック観戦が出来そう。今から始めれば間に合う、そして全力で真央ちゃんを応援したい!2012/07/04
anken99
3
そもそもスケートにさほど興味がないから仕方ないのかもしれないが、スケート好きにとっては、面白話がたくさん収載されているのかもしれない。それでも、人間が採点するという不可解なフィギュアスケートという競技についての知識は深まった。世界選手権、あるいは五輪をゴールに、あたかも米大統領選挙のようにシーズンが進んでいくという解説は、まさに的を得ていると納得した。2015/05/31
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