朝日新書
南沙織がいたころ

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  • サイズ B40判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022734167
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0295

内容説明

「アイドル」であることに少女はなぜ違和感をもったのか?南沙織の熱烈ファンである大学教授が、蒐集し続けた資料をもとに徹底分析。異色の大衆文化論。

目次

序章 沙織さんの歌声が聞こえる
第1章 「17才」まで―爆音のなかで
第2章 デビュー一年目―歓声をあびて
第3章 20才まえ―新しい音づくり
第4章 はたちをすぎて―アイドル歌謡とニューミュージックのはざま
第5章 歌声に耳をかたむける
第6章 それぞれのサオリたちへ―産声とともに
第7章 国のちから、家族のきずな―オキナワの声

著者等紹介

永井良和[ナガイヨシカズ]
1960年、兵庫県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程(社会学)学修退学。現在、関西大学社会学部教授。現代風俗研究会会員。専門は大衆文化論・都市社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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女神の巡礼者

2
ほぼ同年代の著者による南沙織論。現代のアイドルファンとはまったく違う、昭和のアイドルファンあるあるが無性に懐かしい。『明星』や『平凡』の切り抜き沢山持っていました。それから40年余り。すっかり中高年になった私の人生で、周りは長渕だサザンだとさわいでいましたが、私のお気に入りはいつもアイドルでした。今も「乃木坂46」にはまっていますが、公言するのはためらってしまいます。でもあの昭和のアイドルたちの輝きを浴びて育った者の心は、死ぬまでアイドルを求めてしまうような気がします。2016/05/07

nadaha

2
今となっては日本最初のアイドル、というような形で取り上げられることの多い南沙織。日本のアイドル文化の礎が築かれたこの頃は、事務所もレコード会社もいろいろな試行錯誤をしていたし、だからこそ歌手への配慮は二の次になっていたんだろうなぁ。レコードやブロマイドを売れる歌手を「アイドル」と呼んでいた時代は僕にはもう想像でしか語れないからこういう当時のファンや関係者の回顧録のようなものは勉強になる。しかし改めて筒美京平は本当にすごいなー。2014/03/19

るな

1
昨年、作曲家の筒美京平さんが亡くなり、その功績を称える動きが広がっている。私が筒美さんを知ったのは南沙織の歌を通してだった。本書は、彼女の大ファンである著者が綴った南沙織の軌跡。1971年にデビューし、1978年に引退したので懐かしい記憶の中のスターだけど、今当時の写真を見ても、とても可愛くかつ綺麗だ。彼女をスターダムに押し上げたのは、筒美さんの優れた楽曲の力も大きい。南沙織自身が好きだという2曲目のシングル「潮風のメロディ」に代表される、過ぎ去った恋を追憶する歌の切なさは何度聴いても心に沁みる。 2021/05/24

とらまま

1
真理ちゃんとは違う、クールさが好きでしたよ~。なるほどそういうことでしたか・・・。あのころはガキンコ過ぎて何も気づきませんでした。ファンは是非一読を!2012/09/04

paruparu

1
著者の南沙織への愛情が伝わってくる本でした。沙織という名前を子供につけるくだりでは、やや強引な気もしましたが、限られた資料の中でよくここまで書いたなという気はします。優しさを感じる本でした。2011/11/05

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