内容説明
庭を愛で、心を清らかにしながら茶席に向かう。床の間のしつらい、茶道具の取り合わせ、織り込まれた季節や主人の思い…そう、茶の湯は日本人の美意識の詰まった宇宙だ!この大いなる世界を知れば、人生が豊かに輝いてくる。大名茶道の家元が縦横無尽に解き明かす。
目次
はじめに 茶の湯は日本文化の集大成
第1章 心を磨く
第2章 もてなす
第3章 清め、高める
第4章 愛でる
第5章 綺麗さび
付録 お茶席に臨む前に知っておきたいこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akira
16
図書館本。 学ぶことの多い一冊だった。礼儀作法にはそのうらにある精神がある。亭主の心、お客の心。心を知らずに破るは野暮なのだと。 余白とはほんとうに「余りもの」だろうか?多くを描かず、見るものの想像を促す。物語でも結末を委ねる名作は多い。気付けるか、楽しめるかは読者次第か。 「余白の美」2019/09/07
蘭奢待
6
著者は遠州流茶道の宗家家元。茶道の奥深さは想像がつくが、小難しい作法に興味を持った。遠州流では正式には濃茶、酒、点心まで出るフルコース。拝見の儀式で茶器、椀、軸などを鑑賞するらしい。茶の湯と言えば千家ばかりだが、遠州流、興味深い。2018/06/17
レオンハルト=フリードリヒ=ソートイ
5
一座建立。 花は野にあるように などなど。日本人が 育くんできた文化の集大成が茶の湯であり、宇宙つまり果てしない広がりを持って迫ってくる。もてなしの心。2013/07/21
シフ子
5
791コ 日本文化の集大成であり総合芸術である茶の湯について。茶事は4・5人のお客を招いて 会席料理 濃茶 薄茶でもてなす約4時間の催し。茶の湯が重んじる美意識を知ることは 日本人の心のあり方に近づくとして 礼儀やもてなし 手前を学び教える者の心得 余白の美と不足の美などを体系だててわかりやすく諭す。一人で手前を思い出して復習する暗記稽古は 手順を考えるのでなく体に覚えこませるためとの件と「人に教えることは茶の湯の学びを深め自らの茶人としての成長にもつながるのです」104は 全てに通じる本質と心得る。2012/05/04
チューリップ
4
あんまり文章量ないのでさくさく読める。巻末のマナーは覚えておくと役に立ちそうだなあ。2011/12/01
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- 和書
- 松本連隊の最後 角川新書