朝日新書<br> 田中角栄の昭和

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朝日新書
田中角栄の昭和

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  • サイズ 新書判/ページ数 403p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022733443
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

内容説明

田中角栄とは、いったい何者だったのか?時代によってつくられ、時代をつくりかえた政治家。大衆の欲望を充足させた、悲しき代弁者。死したのちにも強力な「遺伝子」を残した絶対権力者―。昭和史研究の第一人者が異能宰相の軌跡を検証し、歴史のなかに正しく刻印する。

目次

序章 記憶のなかの指導者
第1章 戦わざる兵士の原風景
第2章 新世代の登場と挫折
第3章 権謀術数の渦中で
第4章 庶民宰相への道
第5章 田中内閣の歴史的功罪
第6章 落城、そして院政の日々へ
終章 田中政治の終焉とその残像

著者等紹介

保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年、北海道生まれ。同志社大学文学部社会学科卒。ノンフィクション作家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。『昭和史講座』など昭和史研究で第52回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

230
2011年新書大賞第8位。 田中角栄の光と陰を描く。 昭和史における田中角栄の 登場とその退陣は、 イメージの振幅が激しく 印象的で記憶に残るが、 本書を読むと、その時代 の空気のようなものが 感じられ、心地よい。 精神的なものよりも、 物質的な充実を求めた 日本の時代を角栄の生涯は 反映している。 田中角栄を軸にみる昭和史 …知らなかったことが 整理されて昭和が甦る、 そんな本だった。2015/09/26

ぐうぐう

14
田中角栄という政治家を通して、昭和という時代を読み解こうとする著者の試みは充分に理解できる。しかし、それが成功しているかと問われれば、首を傾げざるをえない。何よりも残念なのは、肝心の角栄論が、過去に刊行された角栄本のコラージュによって形成されているような印象があることだ。これはいささか寂しい。また、ロッキード事件後の、闇将軍としての角栄こそ、読ませどころだと思うのだが、その部分の記述が少なすぎるのも不満。2010/08/08

スズツキ

6
昭和後期を象徴する人物、田中角栄を批判的に捉えている。いかに日本がポピュリズムに流れているか、また己の政治哲学がない人物が国家のトップに立つことがどういったことを意味するか、ここから判断していかなければならないだろう。2015/07/07

midnightbluesky

4
著者が昭和史を得意とする方なので、戦争観と角栄の解説はもっとも。2013/04/01

Makoto61

3
昭和を代表する政治家のひとりとして、紹介されている。著者の理解としては日本の将来を本当に考えておらず、自分自身の利益中心に動いた結果がたまたま将来につながったとの結論に見える。そうなのかもしれないが、日本列島改造論での新幹線整備や日中国交正常化など大きな変化をもたらしたことは評価できる。著者も書いているが、当時の日本を反映している人ということで、田中角栄だけの問題ではないのだというのが、一番の理解だと思った。2016/08/31

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