内容説明
仕事は人生の喜びを深くする。大きな仕事を成し遂げて、仲間と分かち合う喜びは、さらに深い。ただし、その喜びは、努力を重ねた先でしか味わえない。仕事の迷い、焦り、不満が消えていく、伊藤忠商事・丹羽宇一郎の「仕事哲学」。
目次
序章 若者よ、小さくまとまるな!(アダム・スミスの『国富論』が教える日本の危機;人口減少、高齢化という赤信号 ほか)
第1章 DNAのランプが点灯するまで努力せよ―人は仕事で磨かれる(今の若者は伝書バト?;最初の二年間は授業料を払え ほか)
第2章 本は仕事と人生を深くする―人は読書で磨かれる(「空いた時間」などない;血肉となる本は人それぞれ ほか)
第3章 己を知り、他人を知り、人間社会を知る―人は人で磨かれる(私にとって忘れられない上司;「一切の隠しごとはするな」―人生最大のピンチを救ってくれた言葉 ほか)
著者等紹介
丹羽宇一郎[ニワウイチロウ]
1939年、愛知県生まれ。62年名古屋大学法学部を卒業、伊藤忠商事入社。一貫して食料畑を歩む。68年から9年間のニューヨーク駐在、業務部長などを経て、98年に代表取締役社長に就任。99年に約4000億円の不良資産を一括処理しながら翌2000年度決算で同社史上の最高益(当時)を計上し、世間を瞠目させた。「社長任期6年」の公約通り、04年から会長、10年から相談役。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Lee Dragon
30
若い社員に空いている時間なんかない。仕事のために少しでも自分を成長させるために使うべき時間であるし、そういう人間が将来笑うんだろうなと思った。読書をする時に目次を見て構成を意識する習慣はつけていきたい。2017/06/06
中島直人
15
刺激多し。凄く啓発される。本当に若い人に読んで欲しい…が、響かないんだろうなと予想しますが。印象に残ったのは、下記。 君は自分の能力を自分で評価しているようだけど自分の能力は他人が評価するものなんだ、自分でしちゃいけないよ。 人を動かすには人を知らなければなりません、人間というのは何であるかという抽象的な問いに、自分なりの答えを出さなくてはならないということ。2016/11/17
朝倉大和
14
入社してそろそろ一ヶ月になりそうですが、日々自分の未熟さに反省しっぱなしでした。どうして自分はこんなにバカなんだろうと考えたら、最近、読書していなかったことに気づきました。本書にも書かれていますが、毎日読書して自分を磨かなければいけないなと改めて思い知らされました。2012/04/22
kou
12
自分は若者ではないが、丹羽氏のことは存じていたので読んでみた。 「自分の評価は自分でするな」改めて言われてみると身につまされます。 人間は自分に甘いよね。でも厳しすぎると身が持たないね。 共感するのは「嘘をつかない」ということ。嘘が嘘を呼び大きな過ちに繋がるということ。 若者でなくても役に立ちました。2014/12/07
あかり
10
丹羽さんの考える仕事論。今の若者は元気や覇気がない。なんだ、この野郎!と上司に歯向かうぐらいの気概がなければならない。周りのせいにせず、自分のせいだと考える。誰にも遠慮せず、言いたい事を言う。隣の人と競い合っても意味はない、もっと外の世界の人と競争しろ。人は仕事と読書と人で磨かれる。2015/12/13