内容説明
アトリエは、アーティストのヒミツの発想工房だ!アトリエの片隅を飾る品々は、必ず作品の上に現れる!1970年代、オイルショックによる不況の嵐の中、仕事を失った若き日本人フォトグラファーが単身渡欧。巨匠シャガール、キリコ、ダリや、取材嫌いで有名なミロ、バルテュスビュフェなど、300人以上のアーティストを訪ね、その創作のヒミツをカメラでとらえた。
目次
第1章 泣く子も黙るグラン・メートル…(マルク・シャガール;ジョアン・ミロ;サルヴァドール・ダリ ほか)
第2章 時代の寵児たち(ロイ・リクテンスタイン;ベルナール・ビュフェ;ジャン・ピエール・レイノー ほか)
第3章 心友となったアーティスト(セザール;シンディ・シャーマン;アルマン ほか)
著者等紹介
南川三治郎[ミナミカワサンジロウ]
1945年三重県生まれ。1966年東京写真大学(現・東京工芸大学)卒業。大宅壮一東京マスコミ塾、第一期出塾。1970年からフリーランス・フォトグラファー。『アトリエの巨匠たち』で1980年日本写真協会新人賞、『推理作家の発想工房』で1986年日本写真協会年度賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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S_Tomo🇺🇦🇯🇵
2
実は再読+以前買った本をなくしたので古本屋で再度購入。20世紀後半の70年代〜90年代にかけて、著者が様々な芸術家のアトリエに訪問し、その「聖域」とも言える作業の場を撮影したものをまとめた一冊。著者もみずから述べている通り、本来は芸術家にとって作品を生み出す他人には侵す事が許されない神聖な場を公にさらすという貴重な本だと思う(中にはアトリエを見せる事を最後まで許していない人もいるが)。個人的にはシャガールの悲愁が忘れられない。また、この中で唯一岡本太郎氏のアトリエは一般公開されているため、見る事ができる。2013/12/18
長谷川透
1
短い画家へのインタビュー+簡潔な記事+写真。2012/01/22
かみのけモツレク
0
お前の話はいいから2015/04/11
Auristela
0
アトリエに作家の素顔が眠っている、というのはそうなんだろうな2015/01/29
Kazuo Ebihara
0
南川三治郎さんは、1970年代から、欧米で活躍し、画家や、作家の仕事場の写真集を著しました。 前作「推理作家の発想工房」は、ミステリーファンから絶賛を浴びました。 本作品では、巨匠ダリ、シャガール、リクテンシュタインなど30人余りのアトリエを紹介。 取材費を一切払わぬ「当たって砕けろ!」の精神に感服します。 アーティストの創作現場は実に刺激的です。 一人当たり4ページしかないのが至極残念。2012/02/25