内容説明
落語界きっての書き手といわれる真打・桂歌若は精力的だ。噺に秘められている庶民の喜びや怒り、権力への反抗や男女・親子間の機微など、さまざまな感情を細やかに、また大胆に披瀝していく。つい、落語界の秘密の裏側まで書いてしまった。
目次
マクラ
長屋の花見
あたま山
寿限無
崇徳院
大山詣り
水屋の富
たがや
松竹梅
ちりとてちん〔ほか〕
著者等紹介
桂歌若[カツラウタワカ]
落語家。1968年青森県生まれ。87年、桂歌丸へ入門して桂歌若。2001年、歌若のまま真打昇進。落語から見る江戸文化研究や、落語から学ぶワークショップ活動などにも定評がある。また声優、ライトノベル作家としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユウユウ
35
一話ずつが短いのでちょこちょこ読めます。そしておもしろかった。カミさんオススメの落語。前は言葉が聞き取れず苦手だったけれど、少しずつ楽しめるようになってきました。時々落語の独演会に行くようになり、この本でいっそう蘊蓄が増えて楽しめました。いつか寄席も行きたいなぁ。2018/09/21
篠田@書店員復帰を目指し中!
17
知人に落語を聞きなさいと助言をしていただき、落語本は2冊目。落語に関しては超初心者だが、優しい書き方なので初心者にもわかりやすく、頭に入りやすい。タイトルにも書いてあるが一話3分というのは本当である。手軽に読めるが内容は詰まっている。落語を聞いたりするともっと、考え方や視野が広がるのかも。2014/07/31
よっしー
8
★3 初心者には分かりやすくてよい。寄席に行きたくなった。2016/11/22
Honey
4
落語家はかならず「たくさん食べるやつは出世する」と教わるそうです。それは元気で身体が丈夫という証拠だから長時間稽古も可能であり、食事もきれいにいただくことで心証が良くなるから、だそうです。また、六歳の六月六日に習い事を始めると良いと昔から言われているということも書いてありました。祖父母が近くにいたらきっとこういうお話を聞けたんだろうなぁ。って思いました。そういうお話は私が大人になったからか【そのエビデンスは?】なんていう人たちが増えたからか最近は読書でしか昔から言われてることを知る機会がないです。2017/02/26
ちいくま
4
昭和元禄落語心中の1話を見て「死神って確かあーいう噺だったよな?」と記憶をさまよってる時に図書館で遭遇。まさに今のワタシのための本!と即借りしました。既に知ってた噺も、時代背景の説明や切り絵の挿絵など興味深く堪能しました。蛇足ながら、最後まで読んで「死神」が載ってないのに気づいてヤフー先生に頼っちゃった…2016/01/14
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