朝日新書
カラシニコフ自伝 - 世界一有名な銃を創った男

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  • サイズ 新書判/ページ数 245,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022732064
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0223

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

39
冷戦時代の初期に完成した世界一有名な銃を作った人が今も存命されてるのが驚いた。そして彼がひどい目に遭ったはずなのに如何にソ連を愛しているのかがよくわかるし、今の世を嘆いている普通の老人なのでいいイメージだった。特にメーカーのような会社の人も読むことをおすすめしたい。2011/06/03

おかむら

32
自動小銃AK47の設計者カラシニコフさんの聞き書き自伝。ロシア革命直後に農民の子として生まれ、スターリンの政策により一家でシベリアに流刑、軍隊に入るも独ソ戦で大怪我、独学で武器を研究、と前半の波瀾万丈からして面白い。功なり遂げてからの後半もソ連時代を懐かしむ頑固ジジイのぼやきが楽しい。「銃を手にしたビンラディンをテレビで見るたび憤りを覚える、だが私に何が出来る? テロリストも正しい選択をしているのだ、一番信頼できる銃を選んだという点においては!」とかさー、セリフがカッコいいんだわ!2021/07/06

白義

19
流刑農民の息子として、脱走や放浪も繰り返した青年が、やがて世界で最も有名な銃の設計者に。その銃だけではなく、設計者であるカラシニコフ自身の人生もまた、ソ連の現代史を詰め込んだ濃いものだった。スターリン独裁時代に追放の憂き目に合いながら、スターリンへの尊敬は捨てず新体制を辛辣に批判するのは、真意かペルソナかは置いても妙に印象に残る。彼の住む街自体が軽く機密扱いで特殊な手続きを経なければ入れなかったらしく、やはり兵器史においても規格外な人物の一人だったのだなと印象を改めた2013/08/27

ヒダン

14
「ベンツ」や「ジープ」のように「カラシニコフ」で通用する機関銃を創った男の自伝。実戦に出た兵士からどういう銃が欲しいかを聞き、ライバル技術者と切磋琢磨して祖国の兵士を守るための武器を開発する。富農の一家として国家の敵であるとレッテルを張られた幼少期。ロシアを愛する少年にとってそれはどれだけ寂しいことだったろうか。それを埋め合わせるべくカラシニコフの根っこには祖国への愛がある。アメリカの銃開発者はとてもお金持ちだ。私は特許を取ってないしお金は余り持ってないが、あらゆる勲章をもらってきたと語る彼は誇らしげだ。2015/11/19

小鈴

10
カラシニコフ・・・そう、テレビで見かけるテロリストがよく持っている銃。ビンラディンもイラクの市民がドンパチやっているのもこの銃だ。まさか、その銃の設計者がご存命だったとは!武器史や銃史に関心のある方はもちろんのこと、カラシニコフ本人の体験から見たソ連やロシアの姿も堪能できる。銃器に詳しい人間にはなかなか知ることのできなかったソ連銃器開発史は垂涎ものだろう。私はそちらの方面に疎いので、やはりカラシニコフのソ連での迫害から最高会議代議員までの過程が興味深かった。2012/02/15

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