内容説明
信者11億のカトリックの世界では、どうして「悪魔祓い」という摩訶不思議な儀式が、生き続けているのだろうか。解くカギは、「癒し」であり、「救い」であった!そして、その知恵は、現代日本の閉塞感打破につながっていく。「悪魔祓い」の、日本初の学術的入門書。
目次
第1章 悪魔祓いが今さらなぜ?―闇にひかれる人々
第2章 不可知なものへのまなざし―『エミリー・ローズ』のメッセージ
第3章 悪魔の存在証明―『エクソシスト』の衝撃
第4章 神の愛の勝利―『尼僧ヨアンナ』の真実
第5章 教会の公式見解―悪魔祓いと悪魔の正体
第6章 エクソシスト・イエス―聖書が語る悪魔祓い
第7章 二千年の伝統―『ローマ儀式書』への歩み
第8章 悪魔憑きの科学―精神病理学からのアプローチ
第9章 救いのありか―癒しを超えた可能性へ
著者等紹介
菊地章太[キクチノリタカ]
1959年横浜市生まれ。筑波大学大学院博士課程中退後、フランス・トゥールーズ神学大学高等研究院留学。現在、東洋大学ライフデザイン学部教授。比較宗教史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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