朝日新書
ゴッホは殺されたのか―伝説の情報操作

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  • サイズ 新書判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022731944
  • NDC分類 723.359
  • Cコード C0270

内容説明

「さまよえる画家」、「炎の人」、ゴッホ。さまざまな伝説をもつ彼に浮上した、新たな姿とは?彼を支えてきた弟テオとの関係や女性問題を、唯一純正な資料『ゴッホの手紙』を基に、斬新な角度から読み解く。そこから浮かび上がるどんでん返しの結末とは…。この一冊で、従来のゴッホ伝説が根底から覆る。

目次

プロローグ 聖ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの伝説
読む前に見る読みながら見るゴッホ年表
第1章 事件―一八九〇年七月二七日
第2章 事件前三七年―画商の道断たれ 牧師の道遠く
第3章 事件前一〇年―描く男捨てる女
第4章 事件前五年―パリ 兄と弟の諍いそして印象派
第5章 事件前二年―アルルの希望と裏切り
第6章 事件前七〇日―オーヴェール=シュル=オワーズの謎
第7章 事件の検証―ゴッホ伝説の情報操作
エピローグ 美術史は推理小説だ

著者等紹介

小林利延[コバヤシトシノブ]
1935年宇都宮市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科芸術学専攻博士課程修了。鹿沼市立川上澄生美術館を立ち上げ、11年間館長として勤務。現在、文星芸術大学美術学部芸術理論領域教授、同大学院芸術研究科教授。美術評論家連盟国際会員。創業以来120年続く暦問屋(株)玉清堂の5代目(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キスイ

3
謎の死を遂げたゴッホは他殺だったのでは?ということを『ゴッホの手紙』をもとに検証する一冊。一般には自殺といわれているけど、他殺説もわりと昔からあるみたい。真偽はともかく史実ミステリのフィクションみたいなノリで楽しめた。全然知らなかったけどゴッホさんて結構気難しい感じの人だったんだなぁ。そして、亡くなったのが三十七歳というのにも驚き。自画像、渋すぎない…?2014/10/29

hisakodosu

3
ちょっとつらい内容でした。ゴッホの絵を観る気持ちは変わらないですが。2014/03/29

みずいろ

3
ゴッホはだれにも、もちろん弟にも、決してつかめない存在だ。だからこそ多くの人が彼に惹かれて、本書に書かれたような憶測も飛び出す。誰にも届かない場所でゴッホか見ていたもの考えていことは、絵画作品を通して感じるしかないし、それこそ彼がただ一つ望んだことだ。ゴッホの奥深さはその人生にではなく作品にある。2013/01/19

ラー

3
残された書簡などの資料を元に検証を重ね、ゴッホは自殺したのではなく、弟のテオに殺されたのではないかという結論を導いている。著者はこれはあくまで推論であり、当事者の名誉を傷つける意図はない、実は本著はゴッホを主人公とした小説の創作ノートとして書いたものだ、などと予防線を張っているが、推論を裏付ける決め手となる新資料があるわけでもなく、既存の資料に基づく検証も杜撰でテオの名誉を貶めるものでしか無い。小説の形をとっていれば問題は無いと思うが、ノンフィクションを期待して読んだ人間からすれば、落胆の一言に尽きる。2012/02/15

EYES

1
この本の興味をひくところはゴッホが弟テオに手をかけられた可能性に加え、世界中に広まって、いるゴッホ伝説がテオの妻”ヨー”の創り出したものであり事実がどうだったのかと 読者に疑問を投げかけるところです。2017/01/25

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