内容説明
「介護の日々」は、ある日、突然、やってきます。何とかもっとうまくできないものか。家族の悩みは尽きません。寝込んだ本人にもっと快適になってほしい。家族ももっと楽にできないのか…。日本ではじめて、床ずれが治り、予防もできることを臨床の場で実証した「床ずれ博士」が、在宅介護のコツを披露します。
目次
第1章 「在宅」介護の時代
第2章 在宅介護を詳しく知ろう
第3章 在宅介護に必要なケアチーム
第4章 介護に入る前に知っておきたいこと
第5章 介護の成否を左右する「床ずれ」治療
第6章 床ずれとの上手なつきあい方
第7章 床ずれを治すには
第8章 在宅介護の現場で
第9章 老人だけではない在宅介護
第10章 うまくいく在宅介護のために
著者等紹介
大浦武彦[オオウラタケヒコ]
1931年、台湾生まれ。北海道大学大学院医学研究科修了。同大学医学部形成外科学講座教授、附属病院長など歴任し、現在、名誉教授。褥瘡・創傷治癒研究所所長。前日本褥瘡学会理事長。米国熱傷学会特別賞・エバンズ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
B.J.
6
●間違いだらけの床ずれの常識 :風呂は、多くの人は傷を濡らすとばい菌が入り、化膿すると思って入浴しないのではないか。→傷を露出したままお風呂に入るのは、実は大変いいことなのです。驚かれるかもしれないが、どちらかというと、傷を包み込んで入るよりも、そのまま入った方がずっといい。傷の周囲も痛くない程度に石鹸をつけて洗いましょう。石鹸が少しくらい傷の中に入っても大丈夫。▼ただ、お風呂から上がるときには、傷について細菌を洗い流すために、必ずシャワーで傷を洗うこと。10-30秒かける。・・・本文より2020/03/26
脳疣沼
3
床ずれを初めて見たときは驚いた。ただ寝ているだけなのに、こんなことになるとは思わなかった。寝たきり老人の場合は、意識もあんまりなかったりするので、痛みを訴えることもなく、介護する家族の側に知識がないと本当に酷いことになるようだ。本書を読んでも、いまだになかなかの難題であることが分かる。2017/04/10
Humbaba
0
床ずれができてしまうかどうかはその人の資質によっても変わってくる。いくら丁寧に介護をしても、相手によっては床ずれができてしまうこともある。介護は実際にしている人でなければわからない辛さがたくさんある。しっかりと知識を持ち、どう対処するのが適切かを知っておくことはその時の辛さを和らげる効果が有る。2016/07/15
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