内容説明
冷蔵庫の巨大化が、崩食を呼び寄せた!冷蔵庫の片隅で、鮮度を失う野菜や果物。冷凍庫の奥底で、食べごろを逸する肉や魚。「不要買いだめ」「食の浪費」の戦犯は、あなた自身だった!「なんでも実践」がモットーの食文化研究家が、ここに懺悔し、試行錯誤し、「日本の食のルネッサンス」を提言する。知る人ぞ知る、食文化の豆知識も伝授。あとがきでは涙まじりの実話を披露、食の喜びも教えてくれる。
目次
第1章 巨大化する冷蔵庫―詰め込みすぎて食品をミイラ化させる現代人
第2章 「しまつ」をしよう―よりよい食生活を続けるために
第3章 食の下克上―高級食と大衆食が簡単に入れ替わる時代
第4章 食の流通―築地市場はもういらない?
第5章 食の履歴書―食にまつわる実体験を公開
終章 日本の食環境は今日…
著者等紹介
魚柄仁之助[ウオツカジンノスケ]
食文化研究家。1956年、福岡県北九州市生まれ。大学で農業を学び、その後、バイク店を18カ月間、古道具店を10年間経営。以後、健康的で無駄のない食生活を提言し続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ
131
暮らしのスケールダウン。冷蔵庫の巨大化。輸入しては腐らして廃棄する、どこか変な日本に対し、率直な語り口で健康的で無駄のない食生活を推奨。なぜ私たちは食べきれないほどのご馳走を抱え込むのでしょう。冷蔵庫は常に満員御礼、順番待ち。日本の食文化は一見豊かに見えます。衛生的で多彩な調理をして、世界のあらゆる食材を活かします。その原点は食材を大切にする心。慎みをもち必要な分だけを頂く。大量生産して廃棄して…海外の供給に頼っている日本の食。立ち止まって考えることが必要かもしれません。まずは冷蔵庫の掃除からしましょう。2020/01/15
kinkin
42
タイトルがキャッチーなので読んでみた。確かにうちの冷蔵庫もいつ買った何か分からない物が詰まっている。とりあえず買った食品をとりあえず冷蔵なり冷凍するうちにどんどん溜まってくるのだろう。まさにブラックボックス、いやブラックホールか。大型冷蔵庫、アメリカなどの田舎で週に1度どっさり買わなければいけない文化の国のものだと感じた。食の下克上という章は面白かった。2014/08/12
なにょう
25
文体はちょっと妙ちくりん、でも騙されたと思って手にとってみなはれ。★築地と豊洲の移転問題は何かがおかしいと思ってた。色々数値が出てくるけど、問題はそこじゃないって。著者は言う。そもそも、築地のような市場が必要なの?場外では調味料、調理器具、器などを扱う。そういったものはわざわざ築地に行くまでもない。今は大量仕入の格安店で入手できる。場内にしてもネットを介し産地と直接取引きするようになる。すると築地が、豊洲が以前の問題になる。問題はそこじゃない。何でも勉強、色々な意見聞いてみないと……2017/08/17
ごへいもち
22
名前からご高齢の方と思ってましたがw。生活はやはりもう少しスリムにすべきだなぁ。冷蔵庫にあまりたくさん物を入れないようにはしているので後は職場に持っていくお弁当で見栄を張らないようにしようと思った2011/11/14
mami
14
何の為に大容量の冷蔵庫を買うのか。という問いかけにハッとした。私は今まで漠然と「お料理上手の家庭は冷蔵庫が大きい」と思い込んできたから。美味しい食材をベストなタイミングで食べきることこそ、真の料理上手なんだな。2016/03/18
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