朝日新書<br> 職場砂漠―働きすぎの時代の悲劇

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朝日新書
職場砂漠―働きすぎの時代の悲劇

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  • サイズ 新書判/ページ数 215p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022731586
  • NDC分類 366.021
  • Cコード C0236

内容説明

成果主義という「武器」を手に部下を襲う上司、M&Aでトップが変わった途端に始まる性急な「改革」…。グローバル化やIT化がもたらした職場環境の激変で、ストレスに押し潰されたサラリーマンが次々に心を病んでいる。人を大切にしなくなった会社で何が起きているのか。「格差」だけが問題なのではない―。

目次

第1章 「いじめ」の構図―上司が牙をむくとき
第2章 M&Aの裏側―グローバル化の本当の意味
第3章 氷山の一角―犠牲者は隠される
第4章 底辺からの叫び―非正規雇用者は訴える
第5章 「誇り」のために―なぜ会社と闘うのか
第6章 「次」にくるものと新「モダン・タイムス」
終章 明日のために

著者等紹介

岸宣仁[キシノブヒト]
経済ジャーナリスト。1949年、埼玉県生まれ。東京外国語大学卒業後、読売新聞社入社。経済部で大蔵省、通産省、日銀、自動車・電機業界などを担当し、92年からフリー。雇用、知的財産権、技術開発分野などを中心に精力的な取材を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

24
タイトルの働きすぎは同感できるが、一方では働かされすぎな職場も多いことは確かだと思う。成果主義という名の下に、自分の評価を上げたいがために朝早く、夜遅くまで働き疲れていく会社員。それを叱責する上司、会社も残業代を払わず挙げ句裁判沙汰になり慌てることになる。もはやオアシスさえ失われようとしているのではないか。昔はラクダに乗りキャラバンとして歩いていたのが今の時代、水筒に僅かな水を持たされ歩き続けることになるそんな気がした。 2014/09/12

佐島楓

24
パワハラ、M&Aに伴う解雇、非正規労働者に対する差別、果てに心を病み、最悪の結末に・・・。読んでいてとてもつらかった。メンタルケアに関しては、大企業ならともかく、中小規模の会社ではいきわたっていないのが現状なのではないか。法整備、景気の改善、個々の意識改革など、社会が変わることを望みたいが、それだけで解決できる問題とも思えない。難しい。これからも問題意識は持ち続けようと思う。2014/08/09

アルゴン

3
★★★☆ 企業が人よりも利益を優先した時の恐ろしさを各章から垣間見ました。特に、M&Aの章は初めて見る内容で、それだけになお恐ろしいと感じました。それにしても、誰の利益にもならないのにいじめが蔓延する世の中はやるせない。2015/12/05

みか

3
ここまで追い詰められる前に転職することに社会全体がもっと肯定的になれたら、と思う。進路の複線化を推し進めたい。一つの会社と縁がきれても、人生は終わりじゃないと思いたい。

K3

1
そこから逃げればいいのにと思うが、矢が自分に向いてしまうので永遠に逃げられなくなるんだろうな 自分はダメでいいと思う事だな2018/03/24

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