内容説明
初優勝を狙った早実、3連覇を目指した駒大苫小牧。2日間5時間半にわたる死闘の、徹底的ドキュメント。さらには、早実の斎藤佑樹投手、駒大の田中将大投手にも徹底密着し、2006年夏、世紀のドラマの舞台裏に迫る。
目次
1 疲労(早実)
2 点滴(駒大苫小牧)
3 変化(早実)
4 先発(駒大苫小牧)
5 均衡(早実)
6 葛藤(駒大苫小牧)
7 感涙(早実)
8 苦難(駒大苫小牧)
9 帰還(駒大苫小牧)
10 変装(早実)
著者等紹介
中村計[ナカムラケイ]
1973年、千葉県船橋市出身。同志社大学法学部卒。スポーツ紙をへてフリーのライターに。現在は野球取材をメーンに活躍中
木村修一[キムラシュウイチ]
1951年、広島市生まれ。埼玉大学教養学部卒。東京タイムズ社、マドラ出版で取材、編集にたずさわり、フリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くぅ
16
面白かったー(^^)あの時、手に汗握ってみてた試合の裏ではこんなことがあったのね!横浜の松坂の試合や、この早実と駒苫の試合は野球好きには忘れられない。130頁の鹿児島工捕手の二人(まーくんと祐くん)に対する評価は、現在の二人の成績となんとなく通じる気がした。一番印象に残ったのは駒苫の監督が、決勝再試合の祐くんの力配分に関して評した一言「加減はしてるけど、手は抜いてない。」このバランス感覚って、野球以外でもすごく大切なんじゃないかな。 この本で、私は監督の二人が選手に引けを取らないくらいステキに感じた。2014/06/27
みなみ
10
この本では駒大苫小牧の章を担当した中村計氏の著作では「甲子園が割れた日」を読んでいる。あの一冊もそうだが、この本も選手や監督の心の機微が感じられる一冊。香田監督は明らかに疲弊しており、田中将大という大スターをチームの中心に据えて戦うことの難しさも伝わる。田中が香田監督にキレられたくだりは田中も気の毒だと感じるが、それは読者が傍から見ているからで、当人たちはそんなにうまくできないのだろう。とにかく大変な状況なのだ。対して早実は選手たちに考えさせる野球。ポカもやってしまう。早実の章は読んでいて素直に面白い。2020/11/06
しょーくん@本棚再編中
6
★★★★★★★☆☆☆私の中では、高校野球でのベストゲームですね。
たらお
4
当時を懐かしみながら読む。現在田中はヤンキースに移籍、斎藤は日ハムで1軍2軍を行き来しながら苦しんでいる。この年の甲子園では斎藤は抜群の制球力で全然打てそうになかったもんな。試合のことだけでなく、前日譚や後日談もインタビュー等でカバーしており、そうだったんだとわかることも多かった。駒苫は不祥事もあり復活するのは大変だったんだなあと。2014/04/13
みどるん
3
当時盛り上がったなぁ。最初は王さんの後輩だったのに最後の方になって突如ハンカチ王子に変貌。そして○○王子ブームが…。高校野球でも最近はハイテクな体力回復してるんだな。2013/08/05
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