感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
34
「百鬼夜行抄」第六巻。「花貝の使者」「隣人を見るなかれ」「雨降って地に流るる」「枯れ野」「闇は彼方に佇み」「マヨヒガ」「骨の果実」の七編。二十六年間失踪していた伶の息子、開が戻って来る話、律と開が凄く上手く描かれていて、二度読み返しました!開がこれからどうなるのか興味津々です。「雨降って~」の櫛職人の話、好きです。怖いだけじゃないところが良いですね。飯嶋家の色々な人が登場した今巻、続きがますます楽しみです。2021/05/01
眠る山猫屋
28
ブラックな味わいの物語が多い気がする六巻。相変わらず赤間(鬼灯)の仕掛けてくるゲームは、たちが悪い。この巻では律の喪われた叔父である開が、26年ぶりに帰還する。浦島太郎のような孤独を囲つ開の横顔は寂しいが、好きだなぁ。律にとって、頼れる兄貴分になってくれるのかな。早速、式神を青嵐たちに食べられちゃったみたいだけど。2017/09/24
糸車
24
再読だけどほとんど忘れているのが怖い。蝸牛さんのお子さんはやはり揃って不思議なものが見える体質だった。でも父親ほど強い力はなく、「見える、感じる」だけなので今では実家に帰ることさえ避けている。開さんだけちょっと異質だったのか・・・。長年行方不明だった彼が「帰って」きたことでますます厄介な事件が起こってしまうことだけはしっかり覚えていたわ(笑)2016/01/15
いおむ
21
再読。嫁棚本。開おじさんの登場というか帰還。見事に作者の思惑に嵌りページを遡った。今後このおじさんがどう絡んでくるか楽しみ。それと冒頭の青嵐と鬼灯が桜の木の上で碁をさしているのがびっくり。馴染んだな。しかし邪なところは忘れておらず立ち位置がブレない。2024/02/06
ako
13
行方不明だった開おじさんが帰って来た。律との絡みはもうないのかな。「骨の果実」が気味悪かった。果実は顔や内臓になり、やっと手と足も付いた。これでやっと家の中に入れる…って怖っ!2016/10/18