出版社内容情報
2018年8月27日、私はとんでもなく金がなかった。
はっきり言って、6円しかなかった。
――「まる子」より
★国民的地元のツレ・ヒコロヒーのエッセイ集、ついに文庫化!
下積み時代に綴っていた日々の「きれはし」――。★
小銭になるかもと望みをかけネットで日記を書きだした日。
コリドー街を8往復したこと、
芸人を辞めた彼女たちについて、
ようやく自分への褒美に香水を買えたときのこと……。
どこか可笑しくて、なぜか優しくて、ときどき切ない――。
下積みの日々に綴られた、独特でどこか可笑しみもあるエッセイ集!
【目次】
文庫版によせて
はじめに
まる子
宇宙
方言
タイムリープ
岐阜営業
コリドー
サマージャム
彼女たちについて
バイト
ドンキのジーパン
電子書籍
春はスピッツ
お客
2020
香水
チェックリスト
おわりに
文庫版あとがき
解説・つる(太陽の小町)
【内容紹介】
小銭になるかもと望みをかけネットで日記を書きだした日、芸人を辞めた彼女たちについて、ようやく自分への褒美に香水を買えたときのこと……。下積みの日々に綴っていた、独特でどこか可笑しみもある2021年刊行のエッセイ集、ついに文庫化。《解説・つる(太陽の小町)》
【著者プロフィール】
ヒコロヒー
1989年愛媛県生まれ。ピン芸人。2025年『黙って喋って』で第31回島清恋愛文学賞を受賞。
【装幀】albireo Inc.
【カバー装画】qp
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆきらぱ
27
面白かった!私が思うにエッセイは斜に構えた部分と根底に流れる他者への愛があるとバランスよく読める。この割合がとても良かった。読んでいてヒコロヒーは照れ屋だけれど他者を愛せる人だと思った。楽しかった。自分のことを四国の女、っていう言い様が面白い。文庫のカバーがとても美しいので手に取ったのですが出会えて良かったわ◎カバー裏面にはヒコロヒーのメッセージとイラストもありました◎2026/08/23
練りようかん
16
エッセイ集。酷い失敗をした著者に怒らない花形さんに心を持っていかれ、面倒だからと封印した方言の“ごまんと”が知りたくなり、毎編必ず人間の魅力や興味のボルテージが上がる瞬間があり、味のある言い回しや文体のリズムがいい箇所を書き付けて、反芻して楽しんだ。特に好きなのは「彼女たちについて」の“時には抗えない〜ひとつひとつの考えがあって〜人生がある”で滋味深い。そして最も引き込まれたのは「コリドー」。大変になってしまう展開にどきどきして、縁がなかったとはこういうことなのかと思った。また、つるさんの解説も良かった。2026/09/11
二人娘の父
9
ヒコロヒーさんとの出会いはポッドキャスト番組「岩場の女」。それ以外の様子はほとんど知らない。なので私の中では話の上手な賢い人という印象で、それは本書を読んでも変わらない評価となる。ものすごい謙遜と意外にも繊細な身体性(車に酔いやすい、風通しを気にする)も好感する。しかしこの何とも言えない切なさはなんだろう。とにかく余韻が全体として切ない。前向きでありつつ、生きることへの切なさを感じさせる文章。素晴らしい才能だと思う。もっと読みたくなった。2026/09/30
本屋が山田
8
なぜ売れたのか分からない芸人の一人であるが、気だるい感じも不機嫌な感じも、クールで気が強く人に媚びてない感じもテレビでみたまんまの文章だった。だけど彼女の文章に高慢な感じはなく、むしろ読めば読むほど好印象。初めてテレビで見た時はくず芸人として紹介されていた。それから、その印象はテレビでよく見る女芸人となり、喋れる芸能人へとランクアップし、今は言語化の上手いお姉さんへと進化を遂げた。喋れるし、文章も上手い。でも面白いかどうかと言われると、それとこれとは別。2026/08/10
みさちーの
2
読みながら声に出して笑ってました!特にコリドー街の話が本当に面白かったです。 ヒコロヒーさんの等身大の姿、読んでいて優しい気持ちになりました。 さすが芸人さんです!2026/09/09




