出版社内容情報
【目次】
内容説明
世界中の子どもと大人が読みつづける18世紀の名作。次々に起きる出来事、たっぷりの諷刺、注釈でもっとわかる楽しさ!300年前の古典にして、現代のわたしたちを照らす名作。原文の尽きせぬ面白さ、訳文の妙味がいっぱい。
著者等紹介
スウィフト,ジョナサン[スウィフト,ジョナサン] [Swift,Jonathan]
1667~1745。諷刺作家、牧師。アイルランドのダブリンで生まれ、イングランドに渡り、外交官のサー・ウィリアム・テンプルの秘書となった。後に、ダブリンの聖パトリック大聖堂主任司祭となる。その後、詩を書き、諷刺物語『桶物語』(1704)で世界の宗教的・知的自己満足を諷刺し、幅広い政治的・宗教的評論やパンフレットを発表した。1726年に『ガリバー旅行記』を出版した
柴田元幸[シバタモトユキ]
1954年生まれ。翻訳家、東京大学名誉教授。文芸誌「MONKEY」編集人。2017年、第6回早稲田大学坪内逍遥大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スイ
19
本編よりも、柴田元幸さんの注釈が面白くて、早く次の注釈ないかな!とそちらを楽しみに読んでしまった。 私が小説で一番読みたいのが人の情なので、それを求めて読む作品ではないとわかっていても、なかなか夢中にはなれず、読了にだいぶかかった。 不死についてと、ガリバーにとってのヤフー、が一番気になったところで、読み終えてからのその二点をずっと考えた。 というのが読書会前の感想。 期待を遥かに超えて広がりのある読書会になり、課題書にして良かったと思えたのが嬉しい。2026/09/08
きゃれら
13
子供向きの雑誌に載った省略話で読んだだけで、覚えているのは小人に縛られるガリバーの絵だけだったのだが、こんな話だったとは。あれらは後半2国への誘いだったのだろうか。ヤフーなる言葉がどこから来たのかも知らない無教養人だったわけだが、使ったあの会社はどんな思いだったのか。まあそれを言ったら、ドン・キホーテもおんなじだ。人間の愚かさについて語る言葉はいちいちその通りで、特に戦争が起こる理由は書かれた300年前と何も違わない。人間の本性なのだ、というところからしか平和は築けないと思うのであった。2026/09/24
usanosuke
7
大人だからこそ楽しんでほしい作品だと思う。主人公が小人国リリパット、巨人国ブロブディングナグ、さらには空飛ぶ島ラプータ、馬の国フウイヌムを旅する奇想天外な冒険譚。小人国や巨人国での冒険の旅は児童書でもお馴染みだが、人間社会と政治を痛烈に皮肉った著者の洞察力や鋭い批判は現代でも一級品だ。完璧な理性を持つ馬の国フウイヌムでは、人間は「ヤフー」という野蛮な家畜として描かれ、そこは嘘も戦争もない世界であり、人間や社会に対する強烈な批判が描かれる。今回の新訳版は、岩波版と比べると「です・ます」調になっていて(続)→2026/08/22
りょうちん
3
「ガリバー旅行記」の原作は以前から気になっていました。今回、翻訳が柴田元幸さんだったので手に取ってみました。物語は四部構成。①小人の国:絵本で読んだ ②巨人の国:「借りぐらしのアリエッティ」を思い出す ③空飛ぶ島:「天空の城ラピュタ」で語られた ④理性的な馬と野獣的な人間が描かれる◆三部以降はあまり面白く感じられませんでした。作者スウィフトは風刺家として知られており、本作にもその風刺がふんだんに盛り込まれています。注釈も非常に充実していて意図は理解できますが、必ずしも愉しい体験にはなりませんでした。残念。2026/01/30
びん
2
ガリバー旅行記は童話だと思っていたので、小説を読むのは初めて。当時のイギリス社会や政治に対するジョナサン・スウィフトの批判や皮肉が込めらた内容だそうだけど、文面からは直接読み取れず訳者が入れてくれている注釈でなるほどと感じた次第。それでも小人国、巨人国の話しは単に面白いし、ラプータという空飛ぶ島の話しでは、ジブリ映画ラピュタの元ネタを発見したと喜んだ。馬の国では、人間を揶揄した下品な獣と現在の世界情勢を重ね合わせて考えさせられることばかり。300年前に書かれた本だけど、現代でも色褪せないお話でした。2026/05/01




