出版社内容情報
同心の勘八郎は、客引きの中年男のもとを訪ねる少女を見かけ事情を探る(「その角を曲がって」)、夜中に引っ越してきた変わり者の夫婦を長屋の住民は煙たがるが(「概ね、よい女房」)など傑作短編を厳選。好評の短編ベストセレクション第3弾。
内容説明
同心の勘八郎は見廻りの道すがら、客引きの中年男のもとを訪ねる少女を見かけ事情を探る(「その角を曲がって」)、夜中に引っ越してきた変わり者の夫婦を、長屋の住民は煙たがるが(「概ね、よい女房」)など、傑作短編7編を厳選。好評の短編ベストセレクション第3弾。
著者等紹介
宇江佐真理[ウエザマリ]
1949年北海道生まれ。作家。95年に「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年に『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、01年に『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。15年逝去
菊池仁[キクチメグミ]
1944年神奈川県生まれ。文芸評論家。歴史・時代小説の評論を中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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じいじ
70
1949年生まれの宇江佐真理が死去されてから10年。あっという間の10年で、もう宇江佐さんの未読の文庫も、あと2冊になってしまった。今作は【江戸人情短篇傑作選】の3冊目の再編集本で、過去7冊から選び出した短篇が収載され、この5月に発行されました。この7冊は、どれも面白く読んで心地よい印象が残っている傑作です。宇江佐さんが描く江戸下町の人間関係は何とも言えず心地好いです。私も残された晩年をここに出てくる長屋に住んでみたいです。宇江佐さんは、時代小説の面白さ、愉しさを教えてもらった作家で心から感謝しています。2025/07/05
ももみん
1
短編の選集 続きが読みたくなるものもあり、またこの選集のシリーズも読みたくなる 宇江佐さん、もう亡くなられて10年も経つのか。髪結伊佐次のシリーズが完結しなかったのは残念だけど、続いていく毎日に完結はないのかもしれない2025/06/01
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- 和書
- 近代日本農民運動史論