出版社内容情報
ふがいない息子の代わりに孫の世話をする女の葛藤、奉公先に恵まれない少女のささくれだった心……。不器用に懸命に生きる人々を優しく包み込む、木戸番夫婦の心温まる交流を描いた人気時代小説シリーズ、感動の最終巻。《解説・縄田一男》
内容説明
奉公先を追い出された15歳のおつぎは、お捨に出会い、木戸番小屋ですさんだ心を癒やすのだが…(「如月の夢」)、働き者の女髪結いのおのぶは大工の和吉と所帯をもち、思いがけない幸せを知る(「七分三分」)など、庶民の喜怒哀楽を鮮やかに描いた珠玉の8編。
著者等紹介
北原亞以子[キタハラアイコ]
1938年東京生まれ。69年「ママは知らなかったのよ」で新潮新人賞を受賞しデビュー。89年『深川澪通り木戸番小屋』で泉鏡花文学賞、93年『恋忘れ草』で直木賞、97年『江戸風狂伝』で女流文学賞、2005年『夜の明けるまで』で吉川英治文学賞を受賞。13年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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