出版社内容情報
虐待と貧困の連鎖から逃れた少年私たちはまだ、彼の苦しみを何も知らない小学校に通わせてもらえず、食事もままならない生活を送る優真。母親の亜紀は子供を放置し、同棲相手の男に媚びてばかりだ。最悪な環境のなか、優真への虐待を疑い手を差し伸べるコンビニ店主が現れる。社会の分断を体現する少年の魂はどこに向かうのか。社会に蔓延するバイアスを打ち砕く圧倒的リアリズム!解説・杉山春(ルポライター) * * * * *子どもの虐待死は、社会により弱者にさせられた者による暴力の発露がもたらすものだ。弱者は暴力を振るわなければ生き延びられないところまで追い詰められている。社会と弱者はどのように出会えば良いのか。私たちの社会はまだそれを知らない。(「解説」より)
内容説明
小学校に通わせてもらえず、食事もままならない生活を送る優真。母親の亜紀は子供を放置し、同棲相手の男に媚びてばかりだ。最悪な環境のなか、優真への虐待を疑い、手を差し伸べるコンビニ店主が現れる。社会の分断を体現する少年の魂はどこに向かうのか。
著者等紹介
桐野夏生[キリノナツオ]
1951年石川県生まれ。作家。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞、98年『OUT』で日本推理作家協会賞、99年『柔らかな〓』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞、10年『ナニカアル』で島清恋愛文学賞、11年同作で読売文学賞、23年『燕は戻ってこない』で毎日芸術賞、吉川英治文学賞を受賞。15年には紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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