朝日文庫<br> 砂に埋もれる犬

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朝日文庫
砂に埋もれる犬

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  • サイズ 文庫判/ページ数 552p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022651853
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

虐待と貧困の連鎖から逃れた少年私たちはまだ、彼の苦しみを何も知らない小学校に通わせてもらえず、食事もままならない生活を送る優真。母親の亜紀は子供を放置し、同棲相手の男に媚びてばかりだ。最悪な環境のなか、優真への虐待を疑い手を差し伸べるコンビニ店主が現れる。社会の分断を体現する少年の魂はどこに向かうのか。社会に蔓延するバイアスを打ち砕く圧倒的リアリズム!解説・杉山春(ルポライター)   *  *  *  *  *子どもの虐待死は、社会により弱者にさせられた者による暴力の発露がもたらすものだ。弱者は暴力を振るわなければ生き延びられないところまで追い詰められている。社会と弱者はどのように出会えば良いのか。私たちの社会はまだそれを知らない。(「解説」より)

内容説明

小学校に通わせてもらえず、食事もままならない生活を送る優真。母親の亜紀は子供を放置し、同棲相手の男に媚びてばかりだ。最悪な環境のなか、優真への虐待を疑い、手を差し伸べるコンビニ店主が現れる。社会の分断を体現する少年の魂はどこに向かうのか。

著者等紹介

桐野夏生[キリノナツオ]
1951年石川県生まれ。作家。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞、98年『OUT』で日本推理作家協会賞、99年『柔らかな〓』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え』で婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞、10年『ナニカアル』で島清恋愛文学賞、11年同作で読売文学賞、23年『燕は戻ってこない』で毎日芸術賞、吉川英治文学賞を受賞。15年には紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ピース

37
ネグレクトと虐待を受けて育った子供がどうなるのかが非常にリアルだった。そんな優真は里親に救われたかと思ったがそんな簡単ではなかった。普通なら親から教えてもらうことや学校で習ったりクラスの中で自然に身に付けることを全く知らないから。優真の場合は特に女子との接し方を全く知らないのは致命的だった。最後は尻切れトンボのような終わり方だったがこの後も目加田家に居られたんだろうか?2025/04/20

akiᵕ̈

35
とても理不尽極まりない話だ。理不尽極まりない話だけど、お腹を痛めて産んだ我が子をこれ程までに情を持たず放棄してしまう親がいるという事も現実。何も教えられず、与えられずで育てば、その事を理解することすら出来ないのだから人と交わることは難しいよ。それとは対照的な重度の障害を持って生まれた娘をひたむきに愛情を注いできた目加田夫婦が、この親から何の愛情も持たずにきた優真を里親として迎え生活を共にしていく中で、お互いの信頼関係や心情の変化に現実味が出てきた時、正しさが暴力になってしまうという事も思い知らされる。2025/02/09

のあ

20
責任のない子供に負の連鎖が重くのしかかり、その子の人生の足枷となる。 「普通」や「当たり前」を知らない、教えて貰ったことがない環境で育った居所不明児に「教える」日加田も当たり前と普通を押し付ける偽善者だと思った。 胸糞が悪すぎる内容なのに先を知りたかった。 今もどこかで飢えて、居所不明児となっている子供たちに救いの手が届きますように。 2025/03/28

すたこ

19
★★★★★そうだよね、どうしたらいいかなんてわかんないよね。分かるわけない。なんて辛くて悲しいんだろう…読みながら苦しくてしょうがなかった。同時に、リアルな心理描写や感情表現が鋭くてグサグサくる。痛くてたまらなかった。「親が親なら子も子」、よく耳にする言葉ではあるけれど、こんなに残酷な言葉だとは気付かなかった。言ったことも言われたこともないけれど、軽々しく口にしてはいけないと思った。優真が泣けて良かった。終わり方も良い。。2025/04/13

雪だるま

19
暴力とネグレクト、貧困で放置されていた兄弟。あまりにも酷くて児相に保護されて良かったと思ったけれど、普通の生活をしたこともなく何も教わっていない優真は常識も人との距離感も分からず、学校にも里親家庭にもうまく馴染めない。母親も親から虐待されて育ったため罪悪感すらない。虐待という負の連鎖が恐ろしい。この兄弟がこれからどうなっていくのか読みながら怖くて苦しかった。2025/04/10

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