出版社内容情報
これまでほとんど描かれることのなかった、徳川家康の謀臣・本多正信の次男、本多政重の生涯を描く意欲作。慶長の役における武功により、政重の名は国中に鳴り響いていた。幾多の召し抱えの誘いがある中、政重は宇喜多秀家の新座衆として徳川家に挑み、天下分け目の合戦に臨むことを決意する。「命を美しく使い切る」とはどういうことか――。義に殉じた波乱万丈の生涯を活写した歴史巨編。
内容説明
慶長の役における武功により、その名が天下に知られることとなった政重は、数多の召し抱えの誘いを断り、豊臣家五大老の一人、宇喜多秀家の下で徳川家に挑むことを決意する。主君を次々に変えながら己の義を貫いた、稀有な男の半生を描く名作の新装版。
著者等紹介
安部龍太郎[アベリュウタロウ]
1955年福岡県生まれ。歴史小説家。89年から1年間「週刊新潮」で「日本史 血の年表」(『血の日本史』に改題)を連載しデビュー。2005年『天馬、翔ける』で中山義秀文学賞、13年に『等伯』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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如水
21
下巻は晴れて(?)浪人の身となった政重。仕えるべき主君の下へ足が向かうその主君とは…と言う話から晩年迄。関ケ原の戦いの描写は圧巻。前哨戦から敗走(あっ💦)迄事細かに書かれており、その後はその主君の為奔走します。最後は前田家の筆頭家老に収まりますが、そう簡単に収まらないのが見事。上下巻を通してですが、『慶長の役』の活躍が有ったからこそこの物語は成立する(史実はさておき)と言う内容だったので、其処の所が許せない~💢と言う人には合わないかもしれません。いや~想像は膨らむなぁ~。面白かったですよ👍2024/11/25
あきのぶ
2
かなりの豪傑2024/06/09
ナオ
1
1本の槍から生まれた作品。最後の竹蔵の仕掛けも楽しめた。2024/05/26