出版社内容情報
藤原道長の娘で一条天皇の皇后になった「藤原彰子」、二人の天皇に愛された万葉集の歌人「額田王」、歌舞伎役者と密通し、江戸城から追放された大奥大年寄「絵島」など、魅力的な女性12人。歴史小説の第一人者による傑作歴史エッセイ集。
内容説明
藤原道長の長女に生まれ、一条天皇の后になった「藤原彰子」、二人の天皇に愛された万葉の歌人「額田王」、歌舞伎役者と密通し、江戸城から追放された大奥大年寄「絵島」など魅力的な12人を深掘り。歴史のおもしろさを堪能できる歴史エッセイ集。
目次
謎の女帝第一号―推古天皇
幻の女王―額田王
美貌の女帝―元正天皇
王朝の悪女に乾杯!―伊勢
王朝の長寿VIP―藤原彰子の系譜
王朝の落ちこぼれ女御―藤原元子
謎の女富豪―上西門院統子・八条院〓子
美女に愛された美女―小督
平家一門の肝っ玉母さん―平時子
体験的戦国経営学―京極お初
優雅なる殺生石―東福門院和子
大奥スキャンダルの女王―絵島
著者等紹介
永井路子[ナガイミチコ]
1925年東京生まれ。東京女子大学国文科卒業。64年『炎環』で直木賞、82年『氷輪』で女流文学賞、84年菊池寛賞、88年『雲と風と』ほかで吉川英治文学賞、2009年『岩倉具視』で毎日芸術賞を受賞。23年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のびすけ
23
前作に続いて面白かった。彰子と定子と同じく一条帝のおきさきだけど、大河ドラマではチラッとしか登場しなかった元子。それでも、元子の残したエピソードは二人に負けず劣らずドラマチック。お産のつらいエピソードとその後の頼定との熱愛。一本の長編ドラマが作れそう。その他、飛鳥時代の女帝たち、戦国時代の浅井三姉妹に強く興味を唆られる。読みたい本がイモヅル式に増えてたいへん。2024/12/21
鐵太郎
20
大河ドラマ「光る君へ」の余波で永井路子さんの本がクローズアップされたのですが、その一冊。歴史の中にいた12人の女性たちを取り上げ、本当はどのように思い行動したかをざっくばらんな口調で多少大げさにエッセイふうに書いた短編集。男中心の歴史のなかで、女性の存在をアピールする説に従った痛快なお話が続きます。大河ドラマで耐えてがんばったお姫様として演じられた、紫式部の女主人である「藤原彰子」を取り上げ、若いながらしたたかな野心家として描いているところなど、痛快ですらありますね。2025/03/13
宇宙猫
15
★★★ エッセイなので、軽い読み物って感じ。2025/04/07
どら猫さとっち
11
以前「女たちの平安後期」を読み、本書で八条院暲子が登場しているのを機に読んだ。他にも推古天皇、額田王、藤原彰子、平時子、京極お初、東福門院和子など、歴史をさわがせた、でも鮮やかに生きた女性たちの真実を描いた歴史エッセイ。かつて僕もこのエッセイや、永井路子の作品をよく読んでいたので、懐かしくも新鮮に読んだ。新装版で再登場したのが嬉しい。また他の作品も登場するのが楽しみ。2025/01/09
チャック
2
大作家なのに新聞記事を書くように軽く書いてあり面白かった。 父の本棚にあった「美貌の女帝」を読み、奈良時代小説にハマった私には良い本だった。 有名人、私の知らなかった有名人(これ変な表現)謎の女富豪や落ちこぼれ女御 どれも興味深かった。日本編も読んでみよう。2024/09/21
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