出版社内容情報
苦労の末に材木問屋の主人になった丞右衛門は、13年前に死んだ思い人の願いをかなえるために、江戸随一の職人に簪を作らせる「赤まんま」、米屋の田丸屋夫婦は必死に働き繁盛店にするが、次第にすれ違いはじめる「三日の桜」など傑作8編。
内容説明
材木問屋の主人・丞右衛門は、13年前に死んだ想い人の願いを叶えるため、江戸随一の職人に簪を作らせるが、その簪が重くなっていく(「赤まんま」)、親の反対を押し切り、油売りの亭主と貧乏暮らしをするおまきは、実母に泣きつくが(「捨てどころ」)など8編。
著者等紹介
北原亞以子[キタハラアイコ]
1938年東京生まれ。69年「ママは知らなかったのよ」で新潮新人賞を受賞しデビュー。89年『深川澪通り木戸番小屋』で泉鏡花文学賞、93年『恋忘れ草』で直木賞、97年『江戸風狂伝』で女流文学賞、2005年『夜の明けるまで』で吉川英治文学賞を受賞。13年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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