出版社内容情報
桶狭間の合戦から本能寺の変まで、従来の日本的な発想では理解できなかった信長の行動を、文芸評論の泰斗が東西の古典を引きながら、その真実に迫る。野間文芸賞&毎日出版文化賞W受賞、歴史文学の名著、待望の復刊! 解説は石原慎太郎。
内容説明
独創的な天才は、なぜ戦国時代に出現したのか?桶狭間の合戦から本能寺の変まで、従来の日本的な発想では理解できなかった信長の行動を、文芸評論の泰斗が東西の古典を引きながら、真実に迫る。野間文芸賞&毎日出版文化賞W受賞、歴史文学の名著復刊。
目次
桶狭間
戦争の子
行動の原型
行動のエピソード
エピソードの展開
美濃攻略
小牧山移転、あるいは戦争と平和
天下布武
上洛
フロイスと義昭〔ほか〕
著者等紹介
秋山駿[アキヤマシュン]
1930年東京生まれ。早稲田大学卒業。60年「小林秀雄」で群像新人文学賞、90年『人生の検証』で伊藤整文学賞、96年『信長』で野間文芸賞と毎日出版文化賞、2003年『神経と夢想 私の「罪と罰」』で和辻哲郎文化賞を受賞。13年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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coldsurgeon
6
織田信長の独創性を、東西の文人の言葉で補いながら、俯瞰的にとらえようとする評論書。信長は、その時代の現実を改変し、人心を一新したかったのである。根底から拡販し、新しい日本を創出する過程が、信長の生き様であった。信長内部の「矩」、それを一般化しようとする「法」、それをうまく言語化できなかったのかもしれない。残念なことに、信長の配下には個性ある将帥はいないがために、歴史は少しつまらないものになった。人は自分の背丈に合わせて人間を知り現実を考える。秀吉も家康も、信長に比較すれば凡庸であったといえるかもしれない。2023/02/08
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